6 1 詩集 リバイバル おまけトーク(罪悪感よ、さらば)
旅の風景 心の景色
「旅立ち」
――声が
――聞こえた……
白昼夢から聞こえた歌
永遠の夢の彼方から訪れた光
遙か先の太陽から零れ落ちた落ち葉
どこに行っても見えない場所から舞い降りた
落ちないように両手で受け止める
昨日が零した涙を
今日が携える勇気を
明日に探した希望を
これはバトンなのかもしれない
放さないで
持っていって
今度は君の番だよ
思想詩集 子守歌
「その手の中で」
髪を撫でる手が温かくて
優しくておひさまみたいだった
優しさに包まるように
温もりに抱かれるように
掌の中で眠りにつきたい
手に抱かれて 眠っていたい
体を丸める子猫のように
返答詩集 余韻
「その歩みが終わる時」
走ろうとしても
想いが絡まって
思うように
踏み出せなくて
見上げた空は
果てしなくて
空の彼方から 溢れた想いが 落ちてきた……
光り輝いていた 色褪せた宝石
手に触れて 閃いて 翻って 本当は嘘になる
嘘も本当になる 残酷な真実のように
歩みが止まったのは
時が止まるように 夢が終わってしまったから
星のあった場所には
もう何も見えない
こんなことになるのなら
最初から信じなければよかったのに
#4 大地と大空 心と影
14
この世界にいるということ
世界が自分の味方でなくても
自分が世界の中心でなくても
誰かのためではなくても
命は続いてしまうということ
生きる場所が変わっても
過去が失われることなく
すべてが繋がりあって辿り着いた今から
振り返れば生きた時間が心にあるということ
この世界に生きた事実は永遠であるということ
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