時空絵巻 23頁 おまけトーク(気づいてバランスをとる)
before
「命の系譜」
なぜ生き物は生存するのか
灼熱の大地に
極寒の大陸に
深海の暗底に
天空の山脈に
世界が闇に包まれ―絶滅した時代に
彼らは辛酸を舐めることになる
地べたを這い蹲り
地泥を啜り―それでも呼吸をする
小さなその命が生き延びようとするのは本能の為せる業なのか
暗澹と混沌の狭間で必死に自らの命を握りしめたのは――哺乳類という系譜
生き延びた先に―世界に太陽の光が舞い降りる時
彼らは大地をゆっくりと歩み始めるだろう
もう闇の中に閉じ籠もる必要はないのだと
世界の安らかな風と穏やかな陽だまりは―そう語りかける
希望とはいつもそこにある
見えないのなら見えるまで耐えるだけ
この果てしない闇の道を
そうやって生き延びた命の系譜に
――今日を生きる命がある
目の前の道がもしも闇に包まれていようとも
我らが祖先は何万という時を経るその絶望を
命を絶やさずに守ってきたなら
自身の中にもその血が―煌々と輝くその血が流れているはずだ
それは絶望に対するどれほどの希望だろうか
夢や希望―誇りを失ってはいけない
それは松明である―その命が―その鼓動が―奏でる炎から舞い散る火の粉
花のように散りながら―星のように瞬いている―その輝きが―見えるだろうか
この闇の中でも―光り輝くあの星が
あの星はもう存在してはいないだろう
しかしあの星が生きたその時代
命は確かに――生きていたのだ
between
(なぜ)生き物は生存する(のか)
灼熱の大地に
極寒の大陸に
深海の暗底に
天空の山脈に
世界が闇に包まれ(―)
絶滅した時代に
彼らは辛酸を舐め(ることになる) 地べたを這い蹲り
地泥を啜り(―それでも) 呼吸をする
小さな(その)命が生き延びようとするのは本能の為せる業なのか
暗澹と混沌の狭間で必死に自らの命を握りしめたのは(――)哺乳類という系譜
生き延びた先に(―)世界に太陽の光が舞い降りる時
彼らは大地をゆっくりと歩み始める(だろう)
もう闇の中に閉じ籠もる必要はないのだと
世界の安らかな風と穏やかな陽だまりは(―そう)語りかける
希望とはいつもそこにある
見えないのなら見えるまで耐えている(だけ)
この果てしない闇の道を
(そうやって)生き延びた命の系譜に
――今日を生きる命がある
目の前の道が険しくとも(もしも闇に包まれていようとも)
(我らが)祖先は何万という時を経る(その)絶望を
命を絶やさずに守ってきたなら
自身の中にも(その血が―煌々と輝く)その血が流れているはず(だ)
(それは絶望に対するどれほどの希望だろうか)
生きるという意思の奔流
(夢や希望―誇りを失ってはいけない)
(それは)松明を絶やしてはいけない
(である―その)命が(―その)鼓動が(―)奏でる炎から舞い散る火の粉は
花のように散りながら(―)星のように瞬いている(―その輝きが―見えるだろうか)
この闇の中でも(―)光り輝くあの星(が)
(あの星は)もう存在してはいなくとも(いだろう)
(しかしあの)星が生きていた(その)時代
命は確かに(――)生きていた(のだ)
after
生き物は生存する
灼熱の大地に
極寒の大陸に
深海の暗底に
天空の山脈に
世界が闇に包まれ
絶滅した時代に
彼らは辛酸を舐め 地べたを這い蹲り
地泥を啜り 呼吸をする
小さな命が生き延びようとするのは本能の為せる業なのか
必死に命を握りしめたのは哺乳類という系譜
生き延びた先に世界に太陽の光が舞い降りる時
彼らは大地をゆっくりと歩み始める
もう闇の中に閉じ籠もる必要はないのだと
安らかな風と穏やかな陽だまりは語りかける
希望とはいつもそこにある
見えないのなら見えるまで耐えている
この果てしない闇の道を
生き延びた命の系譜に
――今日を生きる命がある
目の前の道が険しくとも
祖先は何万という時を経る絶望を
命を絶やさずに守ってきたなら
自身の中にもその血が流れているはず
生きるという意思の奔流
松明を絶やしてはいけない
命が 鼓動が 奏でる炎から舞い散る火の粉は
花のように散りながら 星のように瞬いている
この闇の中でも 光り輝くあの星が
もう存在してはいなくとも 生きていた時代
命は確かに
鼓動していた
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