7 9 詩集シリーズ
詩集 日々を生きる
「優しさ」
空気みたいなもの
誰も気にもとめない
重さにも気がつかない
かけがえのないもの
思想詩集 光と闇の物語
九章「命の物語」
紡いだ言葉を胸にして
世界を彩る光に出逢う
誰か一人でも欠けたら終わりの物語
今まで続いていることが奇跡の軌跡
名前を呼んで一緒に見た景色を言葉にする
伝えたかった気持ちも忘れないように
思い出になって
心に残り続ける
返答詩集 出逢いと旅 別れと続く道
「煌めき」
灯台の光のように闇夜を射抜き
標のように地平の果てまで伸びていた
未来を託して 船は波を掻き分けていく
荒波に飲み込まれても 倒れそうになっても
顔を上げれば光は いつだって目の届くところにあった
届かなくても 心の中ではいつも触れていた場所を目指している
朝が来れば空を覆う眩い光を勇気に変えて
夜が来ても星を紡いで道を繋いで進んでいく
打ちつける波に抗って 風さえも逆風になって
犠牲にしてきたものが重たくのしかかる
船は海に沈んでしまった 夜は明けて
光が海に滲んで 顔を出した世界を
鳥は歌を口ずさんで横切っていく
風が髪を撫でて 波は揺れて
バラバラになった船を一箇所に集め始める
拾い集めたのは蔑ろにした自分自身
どこかに行きたかったわけではなくて
なりかたった自分自身を目指していた
自分が幸せにならなければ意味がなかった
失った過去も光に託してありのままの自分で海を泳いで
船は波を進んでいく
風を受ける旗のように 波に飲まれる魚のように
抗うことを止めて 流れを受け止めて
生きることを信じて
光を絶やさないように 自分を投げ出さないように
掲げた旗のような 理想を灯して
今日という陽を 命は旅をする
# 5
星の欠片 心の断片
二部 星と心
三章 星に願いを
3
流れ星のような一瞬の
囁く風のような微かに
自分だけに声が
聞こえた気がした
声のある場所まで行けるだろうか
拾ってくれた誰かの手が残した軌跡を辿るように
痛みの場所まで行けるだろうか
胸にもある痛みを頼りに勇気を灯して進む
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