「見上げた空に星が光る」9


before

赤き光の球から羽ばたくのは炎の渦
それはまるで生まれ出た鳥のようであり
翼を広げ宇宙の闇を飛び立つ蝶のようだ

ここは不死鳥の宿る墓

沸々と赤い脈動のような閃光が飛び散る
桜のように 嵐のように 波濤のように

それは無音に叫び声を上げる断末魔のようだ
あるいは闇に伸ばす手のようだ
だがその手に触れるものは塵へと消える

渦を描く
終わらない苦しみがあるように
永遠の輪廻を思わせる

それは門のようだ
それは地獄の入り口

そこでは光と闇が衝突している
目映い光と深淵の闇が混在している

無音の中に衝突し迸る力の塊
それがこの世界を支えている
ゆえに人は崇拝し 畏敬の念を抱くのだ
この相反する相克の力が―どうか
恵みとなってもたらさんことを―

Between

言い方が堅苦しい
引き続き太陽についての描写
ここで不死鳥の描写が繋がる。

赤い(き)光の球から羽ばたくのは炎の渦
(それはまるで)生まれ出た鳥のようであり
翼を広げ宇宙の闇を飛び立つ蝶のよう(だ)

ここは不死鳥の宿る墓

沸々と赤い脈動のような閃光が飛び散る
桜のように 嵐のように 波濤のように

(それは無音に叫び声を上げる)断末魔のように(だ)
(あるいは)闇に伸ばす手のような(だ)
(だが)その手に触れるものは塵へと消える

渦を描く
終わらない苦しみがあるように
永遠の輪廻のような(を思わせる)

それは門であり(のようだ)
(それは)地獄の入り口なのだろうか

(そこでは)光と闇が衝突し(ている)
目映い光と深淵の闇が混在している

無音の中に衝突し迸る力の塊が
(それが)この世界を支えている
(ゆえに)人は崇拝し 畏敬の念を抱き(くのだ)
(この相反する相克する力が―どうか)
恵みとなってもたらさんことを―)
祈りを捧げる

太古の人々からしたら、
そんな圧倒的な存在の太陽は、神のように感じられたに違いない。

After

赤い光の球から羽ばたくのは炎の渦
生まれ出た鳥のようであり
翼を広げ宇宙の闇を飛び立つ蝶のよう

ここは不死鳥の宿る墓

沸々と赤い脈動のような閃光が飛び散る
桜のように 嵐のように 波濤のように

闇に伸ばす手のようでもあり
しかしその手に触れるものは塵へと消える

渦は終わらない苦しみのように
永遠の輪廻を描く

それは門であり
地獄の入り口なのだろうか

光と闇が衝突し
目映い光と深淵の闇が混在している

無音の中に衝突し迸る力の塊が
この世界を支えている
人は崇拝し 畏敬の念を抱き 祈りを捧げる

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