詩集2 31 おまけトーク価値観が違うからこそ、分かること
「心の欠片」
一つ一つ手にとって
静かな声を聴いて 話しかけて
心に瞬いた花火みたいに 散ってしまったもの
ゆらゆらと揺れて 手ですくい取っても
どうしていいかわからない
確かめながら形にして
確かなものなんて
何もない心に
色を塗るように彩りを添えて
言葉を灯して 世界を描く
いくらでもある
言葉にできないこと
何て言っていいのか分からないこと
少しずつ 拾っていく
小さい手だから
零しても 何度でも拾う
心の中で 手触りを感じながら
一つ一つの出来事が どんな彩りを描くだろう
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