鎮魂歌 「命題」 おまけトーク(言うことに意味がある)
「生きる事への命題」
悪魔が囁く
その人生の苦痛を我が腸に捧げよと
求めるのは生贄
私に拒否をする権利はない
眼を閉じる
私には何ら守るべきものがない
痛みさえも私には癒しであるのだから
彼らは聖者の顔で近寄ってくる
しかし彼らは偽善の面を被った詐欺師
私から心と体と時を好き勝手に奪っていく
その表情は悪魔そのもの
やめて―私は叫ぶ
私を放っておいて 一人にして お願い…
救いを求めて叫ぶ
しかし袖を掴もうともそれは振りほどかれる
私は恐怖に狂う
一歩進めば落とし穴が待ち構えているかのようで
未来は恐怖でしかないのだから
他人は嘲笑う
歩むことさえ手足が震える私を
私は犠牲者
この世界の犠牲者
私は悪くない…だからお願い…責めないで…
どれほど懇願しようとも嘲笑う彼らは知らないのだ
奪うのは単なる物などではなく私の人生そのものであるのだと
私の人生を返して…
一体誰に言えばいい
目を開けても目に映る世界の意味を掬い取ることができない
ここはどこ―私は虚無の中に放り込まれている
目の前にいる人が誰だか分からなくなる
ここは暗く
私は誰であるか分からない
分からないことが多すぎる
放っておいて 静かにさせて
安らぎすら この世界には存在しない
この世界は恐怖 それ以外の何物でもない
がむしゃらに 叫び 頭を抱え 髪を毟り
誰か―私を殺して
私は天に懇願する
誰か―私をどうにかして…
私は跪く―私は大人達から心と体を侵されている
私は頭を抱える―一体どこに逃げればいい
好きで私として生まれてきたわけじゃない
それは運命のように勝手にそうなっていたのだ
そんな私に何を背負えと言うのだろう
――神よ
いるのなら私はあなたに問いたい
なぜ私に命を与えたのか―と…
between
「生きる事への命題」
生きることへの命題、というのがセンスがない。
命題でいいのではないか。
悪魔が囁く
(その)人生の苦痛を我が腸に捧げよと
求めるのは生贄
(私に)拒否をする権利はない
眼を閉じる
(私には)何も(ら)守るべきものがない
痛みさえも(私には)癒しであるのだから
彼らは聖者の顔で近寄ってくる
(しかし)彼らは偽善の面を被った詐欺師
(私から)心と体と時を好き勝手に奪っていく
(その表情は)悪魔のように(そのもの)
(やめて―私は叫ぶ)
(私を放っておいて 一人にして お願い…)
救いを求めて叫ぶ
(しかし)袖を掴もうとも(それは)振りほどかれる
(私は)恐怖に狂う
一歩進めば落とし穴が待ち構えているかのようで
未来は恐怖でしかない(のだから)
他人は嘲笑う
歩むことさえ手足が震える(私を)
(私は犠牲者)
この世界の犠牲者
(私は悪くない…だからお願い…責めないで…
(どれほど懇願しようとも嘲笑う彼らは知らないのだ)
奪うのは単なる物などではなく(私の)人生そのもの(であるのだと)
(私の人生を返して…
一体誰に言えばいい)
目を開けても目に映る世界の意味を掬い取ることができない
ここはどこ―(私は)虚無の中に放り込まれている
目の前にいる人が誰だか分からなくなる
ここは暗く
自分が(私は)誰であるか分からない
分からないことが多すぎる
放っておいて 静かにさせて
安らぎすら この世界には存在しない
この世界は恐怖 それ以外の何物でもない
がむしゃらに 叫び 頭を抱え 髪を毟り
(誰か―私を殺して
私は天に懇願する
誰か―私をどうにかして…
私は跪く―私は大人達から心と体を侵されている
私は頭を抱える―一体どこに逃げればいい)
好きで(私として)生まれてきたわけじゃない
(それは)運命のように勝手にそうなっていたのだ
(そんな私に)何を背負えと言うのだろう
――神が(よ)
いるのなら(私はあなたに)問いたい
なぜ(私に)命を与えたのか(―)と…
after
「命題」
悪魔が囁く
人生の苦痛を我が腸に捧げよと
求めるのは生贄
拒否をする権利はない
眼を閉じる
この手には何も守るべきものがない
痛みさえも癒しであるのだから
彼らは聖者の顔で近寄ってくる
偽善の面を被った詐欺師
心と体と時を好き勝手に奪っていく
悪魔のように
救いを求めて叫ぶ
袖を掴もうとも振りほどかれる
恐怖に狂う
一歩進めば落とし穴が待ち構えているかのようで
未来は恐怖でしかない
他人が奪うのは単なる物などではなく人生そのもの
心はこの世界の犠牲者
目を開けても目に映る世界の意味を掬い取ることができない
ここはどこ―虚無の中に放り込まれている
目の前にいる人が誰だか分からなくなる
ここは暗く 自分が誰であるか分からない
分からないことが多すぎる
放っておいて 静かにして
安らぎすら この世界には存在しない
この世界は恐怖以外の何物でもない
がむしゃらに叫び 頭を抱え髪を毟る
運命のように勝手にそうなっていた
何を背負えと言うのだろう
神がいるのなら問いたい
なぜ命を与えたのかと…
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