春夏秋冬 秋 Ⅷ
before
落葉は星の涙を誘い
流れ星は願うまもなく消え
願いは叶えられないままに祈りを捧ぐ
季節よ―巡れ
星よ―もう一度会いに来て
風は肌寒い
冬がもうすぐ近くまで来ている
紅の絨毯に彩られた道を歩み
落ち葉が舞う
―唄が…
聞こえた気がした
振り返る
愛しき人の影を見る気がした
でもそれは葉が宙を揺れるだけ
その歌声は
この胸の奥で鳴っている
だから…
「大丈夫」
まだ―歩ける
もう一度―歩き出す
Between
Part1
涙と落葉は使いまわした言い回しになってしまっている。
削除。
(落葉は星の涙を誘い)
流れ星は願うまもなく消え
願いは叶えられないまま(に)祈りになる(を捧ぐ)
(季節よ―巡れ
星よ―もう一度会いに来て)
(風は肌寒い
冬がもうすぐ近くまで来ている)
(紅の絨毯に彩られた道を歩み
落ち葉が舞う)
(―)唄が(…)
聞こえた気がした
振り返る
(愛しき人の)影を見る気がした
(でもそれは葉が宙を揺れるだけ)
(その)歌声は
(この)胸の奥で鳴っていた(る)
(だから…
「大丈夫」)
まだ(―)歩ける
もう一度(―)歩き出す
Between
Part2
流れ星は願うまもなく消え
願いは叶えられないまま祈りになる
唄が
聞こえた気がした
振り返る
影を見る気がした
歌声は
胸の奥で鳴っていた
まだ歩ける
もう一度歩き出す
もっと深堀できるはず
唄とはなにか。
思い出の残響、つまり影、つまり、木の葉が思い出の象徴。
流れ星は願うまもなく消え
願いは叶えられないまま祈りになる
もう歩けないと思った時(歌が聞こえるきっかけ)
唄が
聞こえた気がした(なぜ聞こえたのか。それは歩く理由であり、いろんなものの出発点の原風景だったからだ)
振り返る
思い出のような
落ち葉が揺れていた(←影が揺れていた:影ではわかりにくい。思い出と落ち葉は葉の姿が移り変わる=思い出の変遷、ともオーバーラップする)
歌声は
胸の奥で鳴っていた
(まだ歩ける
もう一度歩き出す)
歌詞はきっと流れ星の続き(歌詞の続きはきっと明日の向こうという案もあったが、明日の向こう、という未来のある流れも好きだが、歩く理由には弱い気がする。報われないと思った象徴が流れ星で、その続きかもしれない、というのが、希望になりえる。だからもう一度歩き出す流れ)
だからもう一度
歩き出す
after
流れ星は願うまもなく消え
願いは叶えられないまま祈りになる
もう歩けないと思った時
唄が
聞こえた気がした
振り返る
思い出のような
落ち葉が揺れていた
歌声は
胸の奥で鳴っていた
歌詞はきっと流れ星の続き
だからもう一度
歩き出す
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