時空絵巻 50頁 おまけトーク(うなぎ食べに行こうという話)


「涙と血の傷跡」

我らこそが特別である
それは能力に由って定められる
人類の全てを生かすためには知恵と能力が必要なのだ
だがその能力は自らより劣る者を切り捨てることで成長する邪悪な樹である

繁栄に劣悪な人種は必要ない
文明の力は持たない先住民族を汚すことに力を注ぎ始める
銃と槍―鉄と木…どちらの方が強いかは語らなくても分かるだろう
文明の武相のない彼らに勝利の余地はなかった…

奴隷を排せ―国々がその愚かさについて気づき始める時
奴隷という物の一番の鍵が明らかになる
奴隷を所有し―自らが特別であると奢った者達が他ならない国の奴隷だったと知るのだ

奴隷なしには生きていけない
奴隷を従えた者達は何ら特別ではない
彼らは支配欲の奴隷なのだ

先祖の誇りが失われ
流れる血は川を赤く染め
大地に果てしなき傷跡を残す

その痛みと叫び声は今日に至るまで響き渡るだろう

野蛮と非難するその支配欲こそが野蛮である
その罪は今でさえも果てしなき道のように続いている

気づいた時には既に遅いのだ
大地は汚れ
生命は生き途絶えている

価値が失われてから始めて分かるのは
失われてしまったが故に他ならない

蔑まれた何人の支配することのない共栄の世界
その生き方こそ人類が誇るべき遺産であることをなぜ人々は見抜けなかったのだろう

その平和をなぜ人々は自らの手で失ってしまったのだろう

力さえ持てば全てが平和になるとでも思っていたのだろうか
支配する者はさらなる力によって支配され
支配の螺旋ともいえる暴力が蔓延ることになるというのに

最早そこには人種の差別などという限定された破壊はない
力無きことが全ての罪であると 戦争と渦巻く血が物語る

力の先には衝突しかなく
衝突の先には悲劇しかないのだ

それを人類は身をもって知るだろう

Between

(我らこそが特別である)
(それは能力に由って定められる)
人類の全てを生かすためには叡智(知恵と能力)が必要であり(なのだ)
(だがその能力は自ら)より劣る者を切り捨てることで成長する邪悪な樹である

繁栄に劣悪な人種は必要ない
(文明の力は持たない先住民族を汚すことに力を注ぎ始める
銃と槍―鉄と木…どちらの方が強いかは語らなくても分かるだろう
文明の武相のない彼らに勝利の余地はなかった…

奴隷(を排せ―国々がそ)の愚かさについて気づき始める時
奴隷という物の一番の鍵が明らかになる)
奴隷を所有し―自らが特別であると奢った者達が他ならない国の奴隷だったと知るのだ

奴隷なしには生きていけない
奴隷を従えた者達は何ら特別ではない
彼らは支配欲の奴隷であり(なのだ)

(先祖の誇りが失われ
流れる血は川を赤く染め
大地に果てしなき傷跡を残す

その痛みと叫び声は今日に至るまで響き渡るだろう)

(野蛮と非難するその支配欲こそが野蛮である
その罪は今でさえも果てしなき道のように続いている

気づいた時には既に遅いのだ
大地は汚れ
生命は生き途絶えている

価値が失われてから始めて分かるのは
失われてしまったが故に他ならない)

蔑まれた何人の支配することのない共栄の世界
(その生き方)こそ人類が誇るべき遺産であり(ることをなぜ人々は見抜けなかったのだろう)

(その)平和をなぜ人々は自らの手で失ってしまったのだろう

(力さえ持てば全てが平和になるとでも思っていたのだろうか
支配する者はさらなる力によって支配され
支配の螺旋ともいえる暴力が蔓延ることになるというのに)

(最早そこには人種の差別などという限定された破壊はない)
力無きことが全ての罪であると 戦争と渦巻く血が物語る

力の先には衝突しかなく
衝突の先には悲劇しかない(のだ)

(それを)人類は身をもって知ることになる(だろう)

after

「傷跡」

人類の全てを生かすための叡智は
劣る者を切り捨てることで成長する邪悪な樹でしかなかった

繁栄に劣悪な人種は必要ない

奴隷を従えた者達は何ら特別ではない
彼らは支配欲の奴隷でしかなかった

気づいた時には既に遅い
大地は汚れ 生命は生き途絶えている

共栄の世界という人類が誇るべき遺産を
なぜ人々は自らの手で失ってしまったのだろう

支配する者はさらなる力によって支配され
支配の螺旋ともいえる暴力が蔓延り

力無きことが全ての罪であると
戦争と渦巻く血が物語る

力の先には衝突しかなく
衝突の先には悲劇しかないことを
人類は身をもって知ることになる



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