「心の風景画」 画家の夢
before
「風が雲を動かし
光は柔らかく注いでいる
一室の壁に立てかけられた
白紙のキャンバス
湖のように透き通り
その白い世界の彼方に
何が描かれるのだろう」
―描く
筆は奔り
色は重なり
心は旅をする
―描く
空のようなキャンバスに
歌うように彩り
風のように筆を奔らせて
キャンバスは心に語りかける
心に描いた風景を
パレットは心に歌う
心象風景へ誘うように
そして色は煌めき 筆は踊り出す
画家は描く
思いつく限りの想いと
精一杯の色彩を織り交ぜて
――夢を
見えるもの―その全てに
想いを―塗り重ねて
between
構成としては、絵画の客観的な描写と詩的な解釈の二部構成。
「」で絵画の描写をくくって分ける。
同じフレーズをなるべく排する。
after
「風が雲を動かし
光は柔らかく注いでいる
一室の壁に立てかけられた
白紙のキャンバス
湖のように透き通り
その白い世界の彼方に
何が描かれるのだろう」
―描く
筆は奔り
色は重なり
心は旅をする
―描く
空のようなキャンバスに
歌うように彩り
風のように筆をしならせて
キャンバスは心に語りかける
見えた風景を
パレットは心に歌う
どこかの風景へ誘うように
そして色は煌めき 筆は踊り出す
画家は描く
想いと色彩を織り交ぜて
夢のような
見えるもの全てを
塗り重ねて
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