時空絵巻 44頁 おまけトーク(わがままでいてもいい)
「隆起台頭」
かつては略奪者として栄光と帝国を築いた都市は今や搾取され奪われる側となったのだ
奪う側として私腹を肥やした者が遠い祖先であろうとも
奪われた者達の怨念は時空を超えて子孫に刃を振り落す
歴史と戦争と略奪と悲劇
これらは軽々しく時を超えてしまうのだ
だから我らは歴史の重みを今一度知らなければならない
そして歴史という混沌から見える一条を見出さなければならない
しかし富に心を奪われれば忽ち奴隷と金貨が横行する
つまり万物に値段がつけられ人さえも価値が決まるのだ
命に値段をつける行為を傲慢と呼ぶのなら
そこに漬け込む執着が貧富という概念を生み出した
貧富は富を求める者たちが私腹を肥やすために他の者から奪うことで生まれたのだ
奴隷は奴隷として一生を終え
貴族は永遠に貴族なのだ
人の価値の優劣は所有する富で決まってしまう
富には限りがあることを彼らは知っていたのだろうか
奴隷なくしては生きていけない身分を高貴とは呼べないだろう
彼らは弱き者を支配してその力によってでしか生きていけない
その時貴族は自らの羞恥を知らなければならなかったのだ
支配という行為の愚かしさを
自らの品性を貶めるその行いを
しかしそれは弱肉強食の世界で血肉が散らばり
滴る血を啜る獣の世界
信頼しようとも裏切りが行われ
逆恨みで戦争を行い
支配と賠償で鬩ぎ合う国家の数々
やがて彼らは知るだろう
独立という道を
その道は他ならない民が作り出さなければならない
しかしその道は茨の道である
between
(かつては)略奪者として栄光と帝国を築いた都市は今や搾取され奪われる側となり(ったのだ)
遠い祖先が奪う側(が私腹を肥やした者が遠い祖先)であったとしても(ろうとも)
奪われた者達の怨念は時空を超えて子孫に刃を振り落す
歴史と戦争と略奪と悲劇は
(これらは軽々しく)時を超えてしまう(のだ)
(だから我らは歴史の重みを今一度知らなければならない
そして歴史という混沌から見える一条を見出さなければならない)
(しかし富に心を奪われれば忽ち奴隷と金貨が横行する
つまり万物に値段がつけられ人さえも価値が決まるのだ)
命に値段をつける行為が(を傲慢と呼ぶのなら)
(そこに漬け込む執着が)貧富という概念を生み出した
貧富は富を求める者たちが私腹を肥やすために他の者から奪うことで生まれる(たのだ)
奴隷は奴隷として一生を終え
貴族は永遠に貴族であり(なのだ)
人の価値の優劣は所有する富で決まってしまう
富には限りがある(ことを彼らは知っていたのだろうか)
奴隷なくしては生きていけない身分を高貴とは呼べない(だろう)
彼らは弱き者を支配する(してその)力によってでしか生きていけない
(その時貴族は自らの羞恥を知らなければならなかったのだ
支配という行為の愚かしさを)
(自らの品性を貶めるその行いを)
(しかしそれは弱肉強食の世界で血肉が散らばり
滴る血を啜る獣の世界)
(信頼しようとも裏切りが行われ
逆恨みで戦争を行い
支配と賠償で鬩ぎ合う国家の数々)
(やがて彼らは知るだろう
(独立という道を)
(その道は)他ならない民が作り出さなければならない
(しかしその道は)茨の道であるとしても
after
戦争と略奪と悲劇の歴史は時を超えて繰り返される
貧富は富を求め命に値段をつける者たちが
私腹を肥やすために他の者から奪うことで生まれる
奴隷は奴隷として一生を終え
貴族は永遠に貴族であり
人の価値の優劣は所有する富で決まってしまう
富には限りがある
奴隷なくしては生きていけない身分を高貴とは呼べない
彼らは弱き者を支配することでしか生きていけない
解放への道は他ならない民が作り出さなければならない
茨の道であるとしても
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