交響曲 深淵
before
―造形芸術の宇宙―
その両目は何処を見るか
その眼は悪魔か それとも天使か
煉獄の眼差しか それとも慈悲深い見守りか
星は廻り
砂漠の砂一つ一つのように宙に散りばめられ
眩い光りを放つ
蝶は羽を広げ
大鷲は飛び立ち
馬は駆け出す
木は光と雲の飾りを纏い輝き
バラは煌々と紅く咲き アイリスは青々と静寂に包まれる
広がる渦は 衝突し
幼子を授かり そして虚無へと飲み込まれていく
輪の中心には暗黒をも越える
深淵が覗いている
between
タイトルもうちょっと他に案がないだろうか
宇宙のダイナミックな構造を言語化している
その壮大さを物語っている。
「深淵」でいいのではないか。
いきなり「両目」だと分かりにくい。
「星は廻り~」の入りの方が分かりやすい。
after
「深淵」
星は廻り
砂漠の砂一つ一つのように宙に散りばめられ
眩い光りを放つ
蝶は羽を広げ
大鷲は飛び立ち
馬は駆け出し
木は光と雲の飾りを纏い輝き
バラは煌々と紅く咲き
アイリスは青々と静謐を湛える
広がる渦は衝突し
新たな光を生み
やがて虚無へと飲み込まれていく
輪を描く瞳は悪魔か それとも天使か
私たちが空の深淵を目にする時
同時に深淵もまた覗いている
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