時空絵巻 51頁 おまけトーク(フラットに受け止めるということ)
「戦争の悲劇」
世界が金と物で繋がる時
国同士が弱肉強食をもってでしか生きてはいけない世の中が訪れてしまった
人類が繋がり
人種と文化の違う世界が入り混じるこの世界で
我らこそが正しいと声を上げた者達は
他の国を支配し 他の文化を蹂躙し 他の世界を奪うことで力を持つだろう
しかし力を持つ国々が入り乱れたこの世界で
勝利をし続けることは不可能になったのだ
多くの血は海のように流れ
失った命の数は夜空の星ほどに溢れ
迸る哀しみは世界を別つ滝ほどに奔るだろう
力を持つ者が唯一知らなかったもの――
それは奪われる痛みと愛する者を失う悲しみ
それらを全ての世界が共有したのだ
哀しみを終わりにしよう
そう言って平和を唱える者たちの勇気ある行進は
凶弾によって阻まれ口を閉ざすだろう
しかしその声は民の胸に託された
時を経て咲く花のように
いつか溶ける氷河の氷のように
大地に眠る化石のように
それは立ち上がる時を待っている
戦争の背後で両手を天に突き上げる
戦争はいらない
私たちは生活が欲しい
目覚め 仕事をし 家族と過ごし そして眠る
そんな当たり前の生活こそ欲しいのだと
民達は立ち上がるだろう
戦争の傷が残る大地の上に
もう一度人々は手を取り合って国を築くだろう
今までに何度平和と平等という言葉が踏み躙られ
疎かにされてきただろう
今まで何度
立ち上がった人々の足が挫かれ
その叫び声が閉ざされたことだろう
今まで繰り返してきた過ちは数知れない
しかし人々はもう一度…否―何度でも立ち上がるだろう
石碑が広場に静かに佇んでいる
それは戦争の禍根を沈黙に語りかける
そして歴史という重みとこれまで人類が刻み付けてきた道を示す
それは平和への願いであると
どこかで流れる血を悼む
between
世界が金と物で繋がる時
(国同士が弱肉強食をもってでしか生きてはいけない世の中が訪れてしまった)
人類が繋がり
人種と文化の違う世界が入り混じる(この世界で)
(我らこそが正しいと声を上げた者達は)
他の国を支配し 他の文化を蹂躙し 他の世界を奪うことで力を持つ(だろう)
(しかし)力を持つ国々が入り乱れ(たこの世界で)
勝利をし続けることは不可能になる(ったのだ)
多くの血は河(海)のように流れ
失った命の数は夜空の星ほど(に)溢れ
迸る哀しみは世界を別つ滝ほどに奔る(だろう)
(力を持つ者が唯一知らなかったもの――
(それは奪われる痛みと愛する者を失う悲しみ
それらを全ての世界が共有したのだ)
哀しみを終わりにするための(しよう)
(そう言って)平和を唱える者たちの勇気ある行進は
凶弾によって阻まれ口を閉ざし(すだろう)
(しかしその)声は民の胸に託された
時を経て咲く花のように
いつか溶ける氷河の氷のように
大地に眠る化石のように
(それは)立ち上がる時を待っている
戦争の背後で両手を天に突き上げる
戦争はいらない
私たちは生活が欲しい
目覚め 仕事をし 家族と過ごし そして眠る
(そんな当たり前の生活こそ欲しいのだと
民達は立ち上がるだろう)
戦争の傷が残る大地の上に
もう一度人々は手を取り合って国を築き(くだろう)
今までに何度平和と平等という言葉が踏み躙られ
疎かにされてきただろう
今まで何度
立ち上がった人々の足が挫かれ
(その)叫び声が閉ざされたことだろう
今まで繰り返してきた過ちは数知れない
(しかし)人々はもう一度(…否―)何度でも立ち上がる(だろう)
石碑が広場に静かに佇んでいる
(それは)戦争の禍根を沈黙に語りかける
(そして)歴史という重みとこれまで人類が刻みつ(付)けてきた道を示す
(それは)平和への願いが(であると)
(どこかで)流れる血を悼む
after
世界が金と物で繋がる時
人種と文化の違う世界が入り混じる
他の国を支配し 他の文化を蹂躙し
他の世界を奪うことで力を持つ
力を持つ国々が入り乱れ
勝利をし続けることは不可能になる
多くの血は河のように流れ
失った命の数は夜空の星ほど溢れ
迸る哀しみは世界を別つ滝ほどに奔る
哀しみを終わりにするために
平和を唱える者たちの勇気ある行進は
凶弾によって阻まれ口を閉ざし
声は民の胸に託された
時を経て咲く花のように
いつか溶ける氷河の氷のように
大地に眠る化石のように
立ち上がる時を待っている
今までに何度
平和と平等という言葉が踏み躙られ 疎かにされてきただろう
立ち上がった人々の足が挫かれ 言葉が閉ざされたことだろう
今まで繰り返してきた過ちは数知れない
それでも人々はもう一度―何度でも立ち上がる
石碑が広場に静かに佇んでいる
戦争の禍根を沈黙に語りかける
歴史の重みとこれまで人類が刻みつけてきた道を示す
平和への願いが 流れた血を悼む
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