それがそこにあるということ「星の歌」5 その1

辿り着いた場所は一面の砂だった
そんな世界を今まで見たことがなかった

振り返れば海があって
目の前には砂がどこまで続いているかもわからない

小鳥は行き先を探すように空を見上げた
星は変わらず 遠くで待ってくれているようだった

小鳥は星たちの下で眠る
その光は不思議と優しく見えた


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