5 49 詩集 リバイバル おまけトーク(言霊)



「シクラメン」

内気な君は何も言わない
微笑んでも俯いて 優しさも可愛さも隠してしまう

君はとっても恥ずかしがり屋
言葉のかわりに仄かな香りで歌ってくれる

ささやかな甘い囁きは野の香り
草の音色と光の煌めき 雲と風のマーブル模様

君は君自身を恥じなくていい
それが君だから 君らしくいてくれればそれでいい

君のことが大好きだから

#4大地と大空  心と影

―夢を見た―

撫でる風 降り注ぐ光
そよぐ草 ゆっくりと流れゆく空

目を瞑って この場所にすべてを委ねている
言葉が想いを引き連れて 浮き上がっては沈んでいく
断片を紡いで心が辿り着いた 夢の原風景を思い出す

忘れてしまっても 信じられなくなっても
いつかまた もう一度出会うために歩き続けている
何度でも訪れる 明日のように
今をこうして 生きている

果てしない大地と底知れない空に立ち尽くすように
分からなくなる どこへ行けばいいのかも
どこへ行きたいのかも
帰り道も

迷っている間にも
夕日が優しく微笑んで
夜が囁いて
太陽が手を振る

地面を踏みしめるように
一歩を噛みしめるように
進んできたこの世界で
出会うすべてを感じてきた

未来に何があるだろう いつだってそうやって歩んできた
どれを選び取ればいいのか分からなくて迷うのは
どの選択肢も同じくらい大事だから
どうでもよかったら立ち止まったりしない

迷いの重さは選択肢の重さだった

見つけても
あえて遠回りして
急ぐ足を
踏み留めてみたりもして

毎日訪れる世界と共に生きるのは
目指した場所へ 思い描いた景色へ
旅路の果てに いつかを夢見るように
自分自身にただいまを言うためだった

10

星の軌道のような
生まれた日の座標から 戻ってきた地点

経てきた時間の数だけ 星を巡る
命の一年は 世界の一周

この世界に産み落とされ
心臓が脈を打った日

すべての出会いが
始まった日

今日への祝福
命への福音



「シクラメン」

内気な君は何も言わない
微笑んでも俯いて 優しさも可愛さも隠してしまう

君はとっても恥ずかしがり屋
言葉のかわりに仄かな香りで歌ってくれる

ささやかな甘い囁きは野の香り
草の音色と光の煌めき 雲と風のマーブル模様

君は君自身を恥じなくていい
それが君だから 君らしくいてくれればそれでいい

君のことが大好きだから

#4大地と大空  心と影

―夢を見た―

撫でる風 降り注ぐ光
そよぐ草 ゆっくりと流れゆく空

目を瞑って この場所にすべてを委ねている
言葉が想いを引き連れて 浮き上がっては沈んでいく
断片を紡いで心が辿り着いた 夢の原風景を思い出す

忘れてしまっても 信じられなくなっても
いつかまた もう一度出会うために歩き続けている
何度でも訪れる 明日のように
今をこうして 生きている

果てしない大地と底知れない空に立ち尽くすように
分からなくなる どこへ行けばいいのかも
どこへ行きたいのかも
帰り道も

迷っている間にも
夕日が優しく微笑んで
夜が囁いて
太陽が手を振る

地面を踏みしめるように
一歩を噛みしめるように
進んできたこの世界で
出会うすべてを感じてきた

未来に何があるだろう いつだってそうやって歩んできた
どれを選び取ればいいのか分からなくて迷うのは
どの選択肢も同じくらい大事だから
どうでもよかったら立ち止まったりしない

迷いの重さは選択肢の重さだった

見つけても
あえて遠回りして
急ぐ足を
踏み留めてみたりもして

毎日訪れる世界と共に生きるのは
目指した場所へ 思い描いた景色へ
旅路の果てに いつかを夢見るように
自分自身にただいまを言うためだった

10

星の軌道のような
生まれた日の座標から 戻ってきた地点

経てきた時間の数だけ 星を巡る
命の一年は 世界の一周

この世界に産み落とされ
心臓が脈を打った日

すべての出会いが
始まった日

今日への祝福
命への福音


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