時空絵巻 17頁


「地球の意志―万物の叡智」

before

大地は分かっていたのか
やがて悪魔の鎌が振り下ろされるということを
否―この星の眼が彼方にその姿を見たからこそ
大地は一繋ぎに結ばれたのかもしれない

生命に必要なのは狭き大陸での生存ではない
全ての大地が邂逅する時
生命もまた進化の枝の中に絶望の中でも生き残る可能性を羽根広げることができるのだ

そのためには全ての命がこの広大な大陸で出会わなくてはならない
血肉を食らいあい
屍を超えて
生きる者達が紡いだ命は
まさにこの闇の中の希望の灯だったのだ

この無音の中で―地球よ
汝は分かっていたのか
滅びの使者が汝を抱くことを

汝はそこに生まれし命を導き
そして全てをその儚い生命の鼓動に託すしかできなかったのか

between

比喩が大仰

(大地は分かっていたのか
やがて悪魔の鎌が振り下ろされるということを
否―この星の眼が彼方にその姿を見たからこそ
大地は一繋ぎに結ばれたのかもしれない)

(生命に必要なのは狭き大陸での生存ではない)
全ての大地が邂逅する(時)
生命もまた進化の枝の中に絶望の中でも生き残る可能性を羽根広げる(ことができるのだ)

(そのためには)全ての命が(この)広大な大陸で出会わなくてはならない
血肉を食らいあい
屍を超えて
生きる者達が紡いだ命は
(まさに)この闇の中の希望の灯だった(のだ)

この無音の中で(―地球よ)
(汝は分かっていたのか)
滅びの使者の(が汝を抱くことを)鎌が振り下ろされる

彼方にその姿を見たからこそ
大地は一繋ぎに結ばれたのかもしれない
(汝はそこに生まれし命を導き)
(そして)全てを(その)儚い生命の鼓動に託すしかできなかった(のか)

After

全ての大地が邂逅する

生命は進化の枝に
絶望の中でも生き残る可能性を羽根広げていた

血肉を食らいあい 屍を超えて
生きる者達が紡いだ命は
この闇の中の希望の灯だった

静寂に包まれた世界に
滅びの使者の鎌が振り下ろされる

地球が彼方にその姿を見たからこそ
大地は一繋ぎに結ばれたのかもしれない

全てを儚い生命の鼓動に託して

隕石が落ちて大量の絶滅が起きたと言われている
とするなら、生き残った生物は、すべての生命の希望とも言えないか。

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