藤田ゆみ「おかあさんの本ー子どもと一緒にスローに暮らす」
生んだ時、生まれた時に
ずっと知っていたはずなのに
はじめましての、不思議な関係からはじまる
この瞬間から、おかあさん、はじめます。
みたいな、日々の始まり。
自分も 命なんだと いうこと
私にも 終わりがあるということ
もちろん君にも 終わりがあるということ
ずっとずっと
それはもう最初から知っていたはずなのに
もう一度 改めて 命と出会って
向き合い始める 新しい始まり
子ども一歳、お母さん一年生
そんな日々
子ども二歳、お母さん二年生
そんな、日々
君の歩く速さで
ゆっくり歩いていこうね
その一歩はとても小さくて
なんだか少し心配だけど
一生懸命 生きているんだよね
信じることと 心配になって不安になることは
似ているようで 違うね
出会ったもの一つ一つをちゃんと胸にしまいながら
思い出を彩りみたいに重ねた確かな日々にして
大切に大切に 君と一緒に歩いていこう
優しさって 優しくすることでしか
教えてあげられないね
ごめんなさいって 謝ることでしか
教えてあげられないね
大人も子供も もしかしたら
関係なくはないの かもしれないけれど
本当は関係ないかもしれない そんな 二人三脚
その日々がどうか
大変だけど愛しさで溢れる時間で
残ったものがかけがえのない思い出で
ありますように
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