「魂の揺り籠」 命の旅
第三章
「命の旅」
before
あんなにもたくさんの星が輝いている…
光が散りばめた闇の中で
星は命と共に生きて 命と共に散って
そしてこうして――宇宙を彷徨っている
もしも宇宙が青空だったなら 海だったなら
きっと星達は 光の粒で命のように そこに踊り輝いている
宇宙は闇――だからこそ星は輝く
独りで彷徨うのは――光と出会うため
遠くで光が瞬いた 光が深く広がり 時と共に淡くなる
そこに散りばめられたのは自分の欠片
――これは
いつか出会うための――旅だから
between
前後を一行にして。
星は輝いている。それだけを描くと二番煎じなので、旅をしながら、宇宙の壮大さと旅のスケールに思いを馳せながら、散りばめた星が一つ一つが独りであり、夜空にあって一つではないことを知っている。それは私たちの生き方とも重ならないか。
流れ星を一閃と言って。それは、自分の欠片かもしれない、という重なり
全てが 旅をしている、という大きな構造で、この詩は閉じる。
after
あんなにもたくさんの星が輝いている…
光が散りばめた闇の中で
星は命と共に 宇宙を旅している
もしも宇宙が海だったなら
きっと星達は ゆらゆらと踊り瞬いている
独りで輝きながら
気の遠くなるような距離の中で 決して独りにはなれずに
遠くで光が一閃 一瞬―深く鋭く―淡く溶ける
散りばめられたような自分の欠片
――それは いつか出会うための――旅
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