時空絵巻 48頁 おまけトーク(立ち止まって振り返ることの大切さ)

「革命」

王の圧政が頂点を迎えた時
民の怒りが雪崩となって王宮に押し寄せるだろう

従順な民と支配を当然と王は思っていたのだろうか
民を道具として扱い 己は私利私欲を尽くすその傲慢さを
なぜ民が許すことができるのか そこまで王は思い至らなかったのだろうか
王は特別であり そして許されるとでも思っていたのだろうか

王は国を総べ 民を導くからこその地位であり だからこそ民は血税を差し出すのだ
王位は就くものではない
その国を 民を その全てを一人の人間が背負うからこその王であり
その地位とは 持ち得る力とは そこに背負う責任なのだ

民は言うだろう
王は神でも特別でもない
我々と同じ人間であるのだと

そして王は自らの陰に食われるのだ

刃を持て 勇気を振り翳せ
国を変えるのだ 我らの手によって
民は王都を制圧するだろう

旗を打ち立てろ 誇りを取り戻せ
国を作り直すのだ 我らの手によって
民は王を覆し 自らの王を新たに築くだろう

民は歓喜の声を上げる
その声は風にのり 海を渡り
その想いは遠くの大地で支配され搾取される者達の心に届くのだ

我らも続け
今をおいて好機は他にない―
指導者が生まれ植民地の民は立ち上がる
支配の者を追い出せ
我らが土地を取り戻すのだ

支配を退けろ
先祖の誇りを我らが手に取り戻すのだ

旗が打ち立てられ
希望と夢を胸に国が生まれる

彼らは叫ぶのだ
我らは人間であると

全ての人は平等であるのだと

しかし人々は―否―人類は戦いと支配の狭間で尊い価値を失ってしまった

子どもは人間なのかという問いを
女性は人間なのかという権利を
そして奴隷は人であるのかという矛盾を
そして人類とは地球に住む万人を指して言うのだという真理を

between

(王の圧政が頂点を迎えた時)
民の怒りが雪崩となって王宮に押し寄せる(だろう)

(従順な民と支配を当然と王は思っていたのだろうか
民を道具として扱い 己は私利私欲を尽くすその傲慢さを
なぜ民が許すことができるのか そこまで王は思い至らなかったのだろうか
王は特別であり そして許されるとでも思っていたのだろうか)

(王は国を総べ 民を導くからこその地位であり だからこそ民は血税を差し出すのだ)
王位は就くものではない
(その)国を 民を (その)全てを一人の人間が背負うからこその王であり
(その)地位とは 持ち得る力とは( そこに)背負う責任と等価であり(なのだ)

(民は言うだろう)
王は神でも特別でもない
民と(我々と)同じ人間であり(るのだと)

(そして)王は己の(自らの)陰に食われる(のだ)

刃を持て 勇気を振り上げろ(翳せ)
我らの手によって国を変える時が来た(のだ 我らの手によって)

民は王都を制圧し(するだろう)

旗を打ち立て(ろ)誇りを取り戻し(せの)
(国を作り直すのだ 我らの手によって)
民は王を覆し 自らの王を新たに選定する(築くだろう)

民の鬨の(は歓喜の)声は(を上げる)
(その声は)風が運び(にのり )海を渡り
(その想いは)遠くの大地で支配され搾取される者達の心に届き(くのだ)

(我らも続け
今をおいて好機は他にない―
指導者が生まれ)植民地の民は立ち上がる
支配者を追い出し(せ)
(我らが)土地を取り戻し(すのだ)

支配を退け(ろ)
先祖の誇りを(我らが手に)取り戻す(のだ)

旗が打ち立てられ
希望と夢を掲げて 新たな国が生まれる

(彼らは叫ぶのだ
我らは人間であると

全ての人は平等であるのだと(

(しかし人々は―否―)人類は戦いと支配の狭間で‘尊い価値を)失ってしまった

子どもは人間なのかという問いを
女性は人間なのかという権利を
(そして)奴隷は人であるのかという矛盾を
(そして)人類とは地球に住む万人を指して言うのだという真理を

After

民の怒りが雪崩となって王宮に押し寄せる

王位は就くものではない
国を 民を  全てを背負うからこその王であり
地位と持ち得る力とは背負う責任と等価であり

王は神でも特別でもない
民と同じ人間であり
王は己の陰に食われる

刃を持ち 勇気を振り上げ
我らの手によって国を変える時が来た

民は王都を制圧し
旗を打ち立て 誇りを取り戻し
民は王を覆し 自らの王を新たに選定する

民の鬨の声は風が運び 海を渡り
遠くの大地で支配され搾取される者達の心に届き

植民地の民は立ち上がる
支配者を追い出し 土地と誇りを取り戻し

支配を退け 旗が打ち立てられ
希望と夢を掲げて 国が生まれる

しかし人類は戦いと支配の狭間で失ってしまった

子どもは人間なのかという問いを
女性は人間なのかという権利を
奴隷は人であるのかという矛盾を
人類とは地球に住む万人を指すという真理を

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