1頁 「一歩踏み出して見えた世界」
Ⅰ
一歩踏み出すことは
時間が経つほど 簡単では
なくなるかもしれない
胸の中でたまった重さを
捨てることも 抱えることも きっと同じ
誰かのための自分じゃない
自分のための自分
そうやって生きていくだけの強さが うらやましい
光はどこに差し込んでいるだろう
目指した場所に 何が あるのだろう
Ⅱ
言葉に触れることが好きで
言葉にすることに臆病で
その一歩はまるで冒険で
たったそれだけで 人生は変わるかもしれない
細心の注意を払って言葉を選んで
発した言葉に神経を研ぎ澄ます
自分が何者か分からなくなった(こんな自分だったっけ)
自信や希望が持てない日々が続いた(一人がこんなにも苦しい)
人生があとどれくらいになったら本気になれるだろう(きっと半分くらい)
健康でやりたいことをする
行きたいところに出かける
食べたいものを食べる
残された時間は案外と短いのかもしれない
わたしはわたしの生きたい場所で生きたいことする
一秒ずつ死に近づいていることにもっと抗ってもいい
そうして私は好きに本気で向き合うことにした
言葉を書くのが好きだ
届くのが好きだ
伝わるのが好きだ
積み重なったスキはもっと好きで
言葉をもらえるのも幸せだ
その一歩は私に一筋の光へと連れ出してくれた
その先にきっと新しい未来があると今なら信じられる
嗚呼、やっぱりその一歩は、人生を変えてしまうほどの、冒険だったのだ
――その冒険は、
今も。
続いている。
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