春夏秋冬 秋 Ⅴ~Ⅵ

https://youtu.be/vyI1vVmUtPE



before


i

自分の道を歩んでいた―
それだけでよかった…

星は涙となって降り注ぎ
光は優しくなって零れ落ちていく

ふとゆれる風が眠る草木に寄り添うように
そうして靡く木漏れ日に恋をした

光と闇が出会うように
その巡り会う時の中で触れた温もりが愛しかった

まるで日よりも夜の方が長くなっていくように
いつしか好きな想いよりも嫌われる恐れの方が強くなっていった

傍を離れて行ってしまうのが怖くなってしまった

あなたのため…そんなの嘘
いい人で想われていたかっただけ

そういう自分に安心していたかっただけ
自分のためなんかではないことは
哀しいほどに分かっていながら
知らないふりをしていた

ただ独りになるのが怖いだけ
独りで過ごすには無月の夜はあまりに長かった

ただしがみついている自分でしかなかった

―どうして…
―愛しい人の夢を見る
その背中に何度語りかけたことだろう

失った傷みに真実が秘められている
傷みは隠れた事実を描き出す

孤独になることは恐怖だった
いや―孤独であることを思い出すことが―恐ろしかったのだ

――忘れていた
人は誰しも孤独なのだと

嫌われるのが怖くて
自分が自分ではないように振る舞っていた

でもそんな私であることに
何の意味があるというのだろう

もう一度だけ 私が私であれるなら
あなたと再び 出会えるだろうか

日が闇に沈んでいく…
光が余韻のように 残照となって
棚引く雲のように 残した光を影に去っていく

――そっか……
あの人は――きっと
他でもない私だから
好きになってくれたんだね

全てが色褪せるように―消えていく
草木さえも眠る 霧の海の中で
光さえも消えた 露が涙を零す場所で
偲んだ想いは あまりにも重く
風さえも悲しませる 水は恐ろしいほどに澄んで
美しさと 寂しさに 心震える

between

さてさて、どう手直しするか。
好きといい人。どういうテーマなんだろう?
正直ネガティブすぎてよんでいられない。
散らかっている印象はあるのでまとめていく。

(自分の道を歩んでいた―
それだけでよかった…)

星は涙となって降り注ぎ
光は優しくなって零れ落ちていく

(ふと)ゆれる風が眠る草木に寄り添うように
そうして(靡く)瞬く木漏れ日に恋をした

(光と闇が出会うように
その巡り会う時の中で触れた温もりが愛しかった)

(まるで日よりも夜の方が長くなっていくように
いつしか好きな想いよりも嫌われる恐れの方が強くなっていった)

(傍を離れて行ってしまうのが怖くなってしまった)

(あなたのため…そんなの嘘
いい人で想われていたかっただけ)

(そういう自分に安心していたかっただけ
自分のためなんかではないことは
哀しいほどに分かっていながら
知らないふりをしていた:雰囲気がしんみりする。一連の流れは全て削除)

(ただ)独りになるのが怖いだけ
独りで過ごすには無月の夜はあまりに長かった

(ただしがみついている自分でしかなかった)

(―どうして…
―愛しい人の夢を見る
その背中に何度語りかけたことだろう)

(失った傷みに真実が秘められている
傷みは隠れた事実を描き出す)

(孤独になることは恐怖だった
いや―孤独であることを思い出すことが―恐ろしかったのだ)

――忘れていた
人は誰しも孤独なのだと

(嫌われるのが怖くて
自分が自分ではないように振る舞っていた)

(でもそんな私であることに
何の意味があるというのだろう

もう一度だけ 私が私であれるなら
あなたと再び 出会えるだろうか

日が闇に沈んでいく…)
光が余韻のように 残照となって
棚引く雲のように 残した光を影に去っていく

(――そっか……
あの人は――きっと
他でもない私だから
好きになってくれたんだね)

続くパートⅱは
むしろⅥとして描いてもいいかもしれない。

全てが色褪せるように(―)夜の中に溶けて消えていく
草木さえも眠る (霧の)昏い海の中で
(光さえも消えた 露が涙を零す場所で)
(偲んだ想いは)思い出が あまりにも重く
だから光は沈んでしまった
風さえも悲しい 水は(恐ろしいほどに)見えないほどに澄んで
美しさと 寂しさに 心震える

恋をするからこそ、孤独を知るⅤ
そして過去の蓄積となる思い出が時間を経るごとに増していくからこそ、「重い」という言葉が真実味を帯びるⅥ
果たして何をよりどころとしていくのか
ⅤがⅥと分かれたことで、後の詩が一つ余るので削る必要がある。
それは今後考えていくとして

after

星は涙となって降り注ぎ
光は優しくなって零れ落ちていく

揺れる風が眠る草木に寄り添うように
そうして瞬く木漏れ日に恋をした

独りで過ごすには
無月の夜があまりに長かった

忘れていた
人は誰しも孤独だった

全てが色褪せるように
夜の中に溶けて消えていく
草木さえも眠る 昏い海の中で
思い出が あまりにも重く
だから光は沈んでしまった
風さえも悲しい 水は見えないほどに澄んで
美しさと 寂しさに 心が震える


詩人です。出版もしております。マガジンで書籍のご案内もいたしております。頂いたサポートは出版の費用にさせていただきます。