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note23 2024年も終わりますね③

 今年の片づけシリーズでいうと、自分の活動に関するものをかなり整理しました。いままでもけっこう片づけてきたつもりでしたが、どこかで「また必要になるかも」とか、「これは、あの時のことがいろいろ詰まっているから、取っておこう」とか思うと、やっぱり捨てられずにいたものがあったのです。でも、もうちょっと突っ込んで考えてみると、「それって変な思い込みだよなぁ」とか、「自分で、自分のやってきたことに価値をつけ過ぎるのもなぁ」とか思うようになってきたので、改めて、振り返りつつ、整理・片づけをしたのです。

 自分の詩の活動でやってきたことを考えると、自分なりの流れというか、ちょっとしたキャリアデザインのようなものがあったような気がします。と言っても、それはしっかりしたものではなく、ほんとうに自分の中だけの……妄想のようなものだったとも思うのですが、そうした思い込みから離れて、向き合ってみる時かなと思ったのです。

 もちろん、いくら自分で計画しても思い通りになるものばかりではないし、むしろ、仕事として成立しているのは、人から与えられるものがほとんどであります。さまざまな出会いが重なり、形になっていきます。だけど、それもどこか想定していた流れだったような気がします。続けていくための必然だったというか。

 詩を書く、発表するのは、個人的なものですが、ぼくはその「さまざまな出会い」というものにかなり影響をされていて、というか、ほとんど、その出会いの中での自分というものを考えていくことで、作品をつくっていたのだと、今年の振り返りで改めて気づきました。
ほんと、いまさらで……それがわかったからと言って「だから、なに?」という感じですが、やっぱり、いろいろなことを思い出してしまい、考え込んでしまいました。「これじゃあダメだったよな」と。

 そんな自分を否定したくなることもあれば、肯定しなきゃと思ったりもして、感情は行ったり来たりでしたが、作品を読み、メモや下書きなども目を通し、ほんとうに次に進むためには、なにを書いたらいいのかを考えました。

 それと、ライブの映像も出てきて、それを観たり。音源化したものもあって、それを聴いたり。この辺は比較的最近のものなので、割と落ち着いて振り返ることができました。で、こんなものが出てきたのです。自分のラジオ番組を録音したカセットテープです。
 カセットテープのラベルは最初のホームページを作ってくれた方がデザインしてくれたものだということは思い出しましたが、ほかはあまり思い出せません。

 聴きました。聴けました。声が若い……。

 で、それとはちがう感想としては「カセットテープ、いいなぁ」です。ほかにも出てきたので、聴いてみました。友人が録ってくれたものがあります。捨てずに持っていたんですね。音楽も、文学もいろいろ教えてくれた友人が録ってくれたカセットテープ。その時の彼の部屋や会話も思い出せます。いまは会っていないけれど、その時のことは思い出すんですね。いろいろ思い出深い曲ばかりですが、久しぶりに聴いたジョン・レノンの『ジャスト・ビコーズ』がとても良くて、そこから久しぶりにジョン・レノンばかりを聴く日々がやってきました。

 さて、2004年につくった詩集があります。『小さな死の集り』です。つくってから20年経ったんですね。なので、読んでみて、カセットテープに録りました。そんなこともあった2024年でした。



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武田こうじ
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