『藁』

いつからか
ともだちという響きに
恋をし過ぎていた
かけがえのない愛しさが
温もりが
この日々にあるのに
風に流せ
世界の美しさを忘れ
心が飢えるなら
何度でも空を仰げ
痛みに溺れても
それなら藁くらいにはなるだろう
十分だ
藁が舟になるくらい
僕なんてちっぽけなのだから

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