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『詩』

鼻先から上空までの
あるいは足の裏から地平の彼方までの
果てしない自由と距離感
瞬間の森羅万象を
汲み上げ
組み立てること

脳のオシログラフが描く
宝石の如く美しい電気信号の
なぞられる軌跡
あるいは美しい模様に
耳を澄ませ
舞台の上で演じてみせること

耳と舌の為の巧妙な楽譜
インクの裏に
もう一つの言葉を潜ませること
文字と言う名の望遠鏡で
世界を見渡すこと
またその指南書

または
存在を証明する為に仕掛けた
計算式のこと

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