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It's Gonna Rain!/BONNIE PINK

text : tomai



どんよりとした雨の日が続き、少し気分落ち込み気味な6月。

そんな憂鬱な梅雨のシーズンに、私が必ず聴きたくなる曲がBONNIE PINKの『It's Gonna Rain!』だ。

重い雨雲のようなモワっとしたギターや、まるで水溜りの上をズンズンと歩く足音のようなベースでどんよりした雰囲気を漂わせながらも、BONNIE PINKの軽快な歌声とパキッとしたブラスのおかげでポップでキュートな印象となっている。

雨のせいで恋人と解散しなくちゃいけなくなったり、雨のおかげで存在を思い出してもらえたり。恋人に振り回される主人公だが、"感情もイギリスの天気みたいに移り気だったら楽なのに…逆なの!"と嘆く姿が健気でとってもチャーミング!

私が大学生だった頃、学食前の喫煙スペースで友人たちと顔を合わせて談笑することを楽しみにしていた。

当時好きだった男の子ともその喫煙スペースに行けば大体遭遇できたので、毎日授業終わりには彼に会えることを期待しながらそこの前を通っていた。

その場所は屋根の無いオープンスペースで、雨が降ってくると退散しなきゃいけなかったし、そもそも朝から雨が降っている日は誰にも会えず終い。

そんな日は毎回この『It's Gonna Rain!』を聴いて、「今日彼に会えなかったのは全部雨のせい!!」とこの曲の世界に浸って自分を慰めていた。

今でもこの曲を聴くとそんなお天気任せな片想いをしていた過去の自分を思い出すけど、「あの頃の私はピュアだったな〜」と思えて、なんだかちょっと微笑ましい気持ちになる。

イエローのレインウェアに身を包んだキュートなBONNIE PINKが登場するMVも必見!

『It's gonna rain!』BONNIE PINK(1997年)

作詞・作曲:BONNIE PINK
編曲:Tore Johansson

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