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花は咲くのを待っている
かつてがむしゃらに働いていた頃の同僚から年賀状が届いた。
「きっと楽しくすごしていることでしょうね」と。
一瞬で記憶が遡った。あの頃は、毎日遅くまで残業、年数回の海外出張、、
本当によく働いた。がんばっただけ会社は評価をしてくれたと思うけど
いつも満たされないものがあった。いつも大きなストレスを抱えていた。
プライベートで起こったある事件がきっかけとなり、
会社を辞める決心がついた。
”これからは自分らしく、楽しく生きる”ってみんなに言い残して。
あれから何年たっただろう?
今、楽しく生きているだろうか?
あの頃語った夢を実現させつつあるだろうか?
ずいぶん遠回りしてしまった気がする。
どこをめざしていたのか見失った時もあった。
数年前、何の種かわからなくてもとにかく種をまいてみた。
いつのまにか小さな芽がでてきた。
たまにほったらかしにしてしまう時があったけど
それでも着実に成長していた。
まだまだ花は咲かないって思い込んでいたけど、
気づかなかっただけ、
かたいつぼみがいくつもついていたことを。
そして、咲かせようと愛情を注いでいなかったことを。
つぼみは私の号令を待っている。”さあ、もう花を咲かせよう”
今年は、長年育てていたものが花咲く年になります、きっと。
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