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フォトエッセイ 自分を見失っている時

何があったわけでもないけど、機嫌が悪い。新しい1日を迎えたばかりだというのに、どうしたことだろう。

蝶やトンボが寄ってきたり、美しい風景や花を見たり、そんなことが多いのは自分が整っていて、波動がよい時。心の中に波風が立っていない時。
表情が柔らかくなって自然と人に優しくできる。

様々な想念が自分の中で渦巻いている。そう、鳴門の渦潮のように。ぐるんぐるん渦巻きながら海中に引きずりこむ巨大な力に抗うことなく飲み込まれていく。

私の心の奥の方へなだれこんでいるものは何だろう。
きっと不安、やるせなさ、はがゆさ、そんな類の厄介な想念。
やってみたけどうまくできなくて、
あきらめたくなってしまって、
そうか、だから怒っているんだ、自分に対して。

いつもは耐えられる暑さが今日はやけに腹立たしい。炎天下でもいいから外に出てみたら、爽やかな風が吹いた。風に導かれるように歩いて行くと水辺にたどり着いた。その美しさに触れた時に思いが浄化されていった。

怒ってもいい、嫌になってしまう時があったっていい。
今日はできなくても、やりたくなくてもそれでいい。
自分の中にあった思いを受け止めたら、自分を励まし、あらためて「今」を楽しもう。


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