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バレエダンサーの筋膜と食事

筋膜の癒着とは?

筋膜とは、筋肉や骨、内臓などを包む薄い膜のこと。この筋膜が様々な原因で癒着、つまりくっついてしまうことで、体の柔軟性が低下し、痛みや様々な不調を引き起こします。

動画内では、筋膜の癒着により以下のような問題が起こると指摘されています。

  • 血行不良

  • 栄養不足

  • 老廃物の蓄積

  • 肩こり、頭痛

  • 体の重だるさ

  • むくみ、たるみ

  • 痩せにくさ

  • 足腰の疲労

  • 筋力低下

  • 柔軟性の低下

  • 太もものたるみ

  • 運動機能の低下

  • 慢性的な痛みやしびれ

  • 自律神経への影響

  • 回復力の低下

特に注目すべきは、筋膜の癒着は筋力不足と誤解されやすい点です。 グランプリエが深くできない、ルルベが高く上がらないなどの問題は、筋力不足ではなく筋膜の癒着が原因である可能性があります。

筋膜の癒着の原因

筋膜の癒着の原因は多岐に渡りますが、動画では特に以下の要素に焦点を当てています。

  • 不良姿勢(長時間デスクワークなど)

  • 偏った動作の繰り返し(同じ動きの反復)

  • 筋肉の過度な使用(激しいダンス練習など)

  • 運動不足

  • 水分不足

  • ストレス、疲労

  • 加齢

これらの要因により、筋膜の間にあるヒアルロン酸が脱水状態になり、ゲル化することで筋膜同士がくっつきやすくなるというメカニズムが解説されています。

新しい注目点:食事と筋膜の癒着

近年、筋膜の癒着と食事の関係性が注目されています。 動画では、特に高糖質の摂取が筋膜の癒着を促進する可能性を指摘しています。

高糖質摂取による筋膜癒着のプロセス

  • 炎症の発生
    特に加工糖質の過剰摂取は体内の炎症反応を引き起こし、活性酸素を発生させます。
    この炎症が筋膜に影響を与え、柔軟性を低下させ、癒着を進行させます。

  • AGEs(終末糖化産物)の増加
    糖質が体内のタンパク質や脂質と結びつくことでAGEsが生成されます。
    高血糖状態が続くほど、AGEsは多く生成されます。
    AGEsは筋膜や軟骨などの劣化を引き起こし、弾力性を低下させます。

  • 筋膜内のヒアルロン酸の変質
    高糖質摂取は水分バランスを崩し、ヒアルロン酸が脱水状態になり、癒着が起こりやすくなります。

高糖質の基準

  • アメリカ心臓協会(AHA)、世界保健機関(WHO)、イギリス国民保険サービス(NHS)などの基準では、女性は1日25g以下の糖質摂取が推奨されています。

  • これは、コンビニで売られている甘めのミルクティー(500ml)1本分に相当する量です。

  • オレンジジュースや野菜ジュース1杯でも、1日の糖質摂取量の半分以上を占める可能性があります。

  • 日本食は砂糖を多く使うイメージがありますが、2022年のデータでは日本人の砂糖消費量は世界平均を下回っています。

特に大人のバレエ愛好家は、ホルモンバランスの変化により高糖質摂取の影響を受けやすいため注意が必要です。

お米は食べて良い?

動画では、GI値(グリセミック指数)の高いお米は控えるべきという意見がある一方で、以下の点から、適切な摂取は問題ないと説明しています。

  • 食物繊維の存在
    食物繊維は血糖値の上昇を抑える効果があります。
    お米は白米よりも玄米や雑穀米を選ぶ、野菜や海藻類と一緒に食べるなど、食物繊維を意識して摂取することが重要です。

  • 咀嚼の重要性
    よく噛むことで、消化吸収がゆっくりとなり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
    お米もよく噛んで食べることで、GI値の上昇を抑えることができます。

  • 日本人の主食としての重要性
    お米は日本人の主食として、長年食べられてきました。
    体質に合っている可能性が高いため、極端に制限する必要はありません。

まとめ

動画のポイントは以下のようにまとめられます。

  • 筋膜の癒着は様々な体の不調を引き起こすため、日頃から予防を心がけることが重要です。

  • 特に高糖質の摂取は筋膜の癒着を促進する可能性があるため、注意が必要です。

  • 甘い飲み物やお菓子だけでなく、普段の食事にも気を配り、糖質を控える努力をしましょう。

  • 食物繊維を多く含む食品を選び、よく噛んで食べることを意識しましょう。

  • お米はGI値が高いものの、食物繊維や咀嚼を意識することで、問題なく食べることができます。

動画では、具体的な食品の例や、糖質を控えるための具体的な方法なども紹介されています。 ぜひ動画全体をご覧いただき、ご自身の食生活を見直すきっかけにしてみてください。


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