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ラジオCM大賞への道…その途中Part2
昨年の宣伝会議賞の応募期間が終わった11月からずっと、文化放送、KRY、K—MIX、KNB、YBC、SBC(何の略かは自分で調べてくれぃ。僕もよく覚えてない)というラジオ放送のCMコンテストに切れ目なく挑んできた私。
しかし宣伝会議賞の贈賞式(3月10日)とほぼ同ダイミングに締め切りがあったSBCのコンテストを最後に、ピタ―っとラジオCMコンテストの公募がなくなってしまった。
困った。やることがない。なんでもいいから公募をさせろ! とうずいていた七嘉さん。
そして約2か月の沈黙を経て、5月、ついにラジオCMの公募が始まった。
それは、仙台放送のDate FMという局のラジオCMコンテスト(「デイトFM」だと思っていたら、「ダテFM」なんですね。仙台だから)。
これを皮切りに、ふたたび切れ目なくラジオCM地獄が始まるのだが・・
やった! 待ちに待ったラジオCMだ! よぉし、書いて書いて書きまくってやるぜ!
・・となるはずもなく、「ラジオCMってどうやって書くんだっけ?」「全然手ごたえないんだけど・・」「ううー、楽しくないー」となりながら、なんとかかんとか四苦八苦して7本を書いた。
当然、そんな風にして書いた作品がなにかを受賞するはずもなく。この前結果が出たんだけど、相変わらず箸にも棒にもかからなかった(かどうかは知らないよ。最後まで競ってたのかも知れないしね!)。
まぁとにかく、反省とかいろんな意味を踏まえつつ、今回はそのとき応募した7本を、全部公開してやります(せっかく書いたから誰かに見てもらいたいんだよ! ドMなんだよ! バッキャロー!)。
ご笑納いただけたら幸いです・・😅
課題
【かんてい局仙台卸町店/利府店】
従来の質屋さんのイメージを打破すべく、明るく気軽に誰でも入りやすい質屋を目指すみどりの店舗が目印のかんてい局仙台卸町店/利府店。大きなロードサイドに面した店舗は駐車場も広く、ドライブスルーにも対応(利府店)。店内はブランドショップのように多くの販売商品が陳列され、買取・質入れ・質預かりの相談には人目が気にならない個別ブースでベテランスタッフが親切丁寧に、最新の取引情報を基に高価査定をさせて頂きます。お客様に寄り添いご納得の実績で、多くのリピーターの方に支持されています。他の質屋さんとは違うかんてい局仙台卸町店/利府店の魅力を伝えて下さい。
[作品]
女:ねぇ、10回クイズしよ。「弥七」って10回言ってみて。
男:え?・・・や、弥七、弥七、弥七、弥七、弥七、弥七、弥七、弥七、弥七、弥七。
女:問題です。みどりの店舗が目印の、「かんてい局」と言えばなんのお店?
男:・・・質屋?
NA:みどりの店舗が目印です。(サウンドロゴ)「緑の質屋 かんてい局」
復帰後、一発目に書いたのがこれですね。「かんてい局」って、僕の住んでる地域にはないんですが、質屋のCMのようです。
質屋ってねー、イメージはあるけど、利用したことはないし。今の質屋はリサイクルショップみたいなものなんだろーなー? とは思います。でも全然イメージが沸かない(笑)
で、「質屋質屋質屋・・」って考えてる間に、「弥七」になることに気づいて、これを逆にしてひとネタ作りました。この10回クイズパターンはよく使っていて、困ったときの10回クイズだと思っています🤣
課題
【オートバイ用品専門店 南海部品 仙台店】
オートバイ部品・用品の専門店として1979年にスタートした南海部品 仙台店は、以後40年以上の歴史を積み重ねて来ました。
老舗として今までのお客様、そして新しいお客様を取り込んで行きたいと思っております。
ウェアやグッズをはじめバイク好き以外の方にも興味を持って頂ける品揃えで、お得意様、エンドユーザー様、そして地域のみなさまと一緒に歩んでいきたいと考えております。
女性やバイクに乗ったことが無い方でも楽しいお店です。デートにも最適です。
[作品1]
女:ねぇねぇ、ここってなんかい?
男:え? いや、ここは・・一階?
女:そうじゃなくて、ここって、な・ん・か・い?
男:いや、だからここは、一階でしょ?
女:違う! ここは、オートバイ用品専門店の、「南海」部品? って訊いてるのよ!
男:あ、ああ。
NA:オートバイ用品ならなんでもおまかせ! 南海部品 仙台店 です。
また、ダジャレですね。なんだか恥ずかしくなるな・・。
「南海部品」ってお店の名前から、もう「何階?」くらいしか出てこずに。
特に、言うことはありません・・😣
[作品2]
女:ちょっと! マフラー買うっていうから着いてきたのに・・
男:ん?
女:ここ、バイクのお店じゃないのっ!
男:ご、ごめん。バイクの方のマフラーが欲しかったんだよ。
女:・・バイクの部品だけじゃなくて、ヘルメットとかライダースジャケットとかまであって・・チョーかっこいい!
男:え? ああそう? 気に入ってもらえてよかった。
NA:女の子でも思わずハマる! オートバイ用品専門店 南海部品 仙台店。
ちょっとダジャレではありませんね。あ、いや、ダジャレか😅
最近コピーを書くに考えるにあたってメモを取るようにしていて、課題に関する情報とか、連想するものをまずはじめにバーっと書き出していくのですが、ラジオCMもおなじくメモの書き出しをしていたのですね。その中でバイク用品、ヘルメット、手袋、とか書いている中で「マフラー」ってワードがあって、これは首に巻くマフラーと引っ掛けれるな、と思い、そこから発想を広げました。
はじめは女の子がマフラーを買いたいと言って彼氏が着いてきたら、バイクのマフラーだった、みたいな感じで書いていたのですが、なかなかいい感じにならず、逆にして、でも最後に彼女がバイクにハマる、みたいな感じにした方が、感じがいいな、と思いこうなりました。
ダメなりに、悪くないな、と思ってる作品です(でもまぁ、ダメだったんですが)。
[作品3]
男1:先輩。バイクのエンジンがかかりにくいんですが。これってクラッチの問題なんですかね?
男2:ん~。それは・・なんかいだなぁ。
男1:あ、やっぱ先輩でも難解ですか。
男2:いや、それはもう、バイク用品専門店の「南海」部品に行くしかないだろ、って意味。
男1:あ、そっちの「なんかい」ですか。
NA:オートバイの部品でお困りなら、南海部品 仙台店まで!
「南海部品」さん、一番書いてるなぁ(笑)。
これもまぁ、見ての通りのダジャレですね。「南海」さんが何回目の協賛か知りませんが(あ、これもダジャレだ)、「何階」「難解」なんてダジャレはもう何百人と書いているでしょうからね。これじゃダメです😭
そういえば「かんてい局」のときも思ったのですが、こういうチェーン店的なものって、「○○店」みたいなのっているのかなぁ? と悩みます。それだけで字数とっちゃうし・・。今回受賞された作品は、「かんてい局」も「南海部品」も「○○店」まで原稿に入れていましたね。でも入れないのもあるし・・どっちでもいいのかな?😅
課題
【二柱神社】
二柱神社(ふたはしらじんじゃ)は、イザナギノミコト・イザナミノミコトというご夫婦の神さまをおまつりする神社です。
最近では、えんむすびの神さまとして全国的に知られ、良縁を願う方々が遠方からもお参りに訪れています。
今回のテーマは「紡ぐ」。
現代、私たちが忘れかけている“志を紡ぐ”ということ。
昔⇒今⇒未来 の繋がりについて、多面的に捉えていただきながら、二柱神社の魅力が伝わるCMコピーを考えてください。
[作品]
娘:お父さん。
父:うん?
娘:私って、お父さんってお母さんと出会えたから、生まれたんだよね。
父:そうだよ。で、お父さんとお母さんも、それぞれ、おじいちゃんとおばあちゃんが出会えたから生まれたんだよ。
娘:そっかぁ。・・じゃあ私も素敵な旦那さんと出会えるよう、お願いするね。
父:ああ。・・うんっ???
NA:過去から未来へ、家族の歴史を紡ぐ。縁結びの社、二柱神社。
ちょっと、ダジャレじゃないのが来ましたね。神社だしね、「紡ぐ」ってテーマからも、ちょっとシックな感じなのがいいだろう、と。
本当はこの作品、お母さんも登場したのですが、すげー長くなるので削りました。そうすると、「この親子、なんでお父さんとふたりだけで参拝してるんだろう? お母さんは? ひょっとして亡くなったの?」とか、なんか余計なことに気が回ってしまう気がします(僕だけ?(笑))
一応、先祖がいるから今の自分いるんだよ、という真面目な内容になっていますが、どっかで「オチ」がないと駄目だ、みたいなのもあって。なんでしょうね? ふざけてないといけない性分なのでしょうか?😅
[課題]
【宮城県林業労働力確保支援センター】
宮城県林業労働力確保支援センターでは、林業の世界で働きたいと考えている方の就業を県などと連携しながら支援しています。
林業の知識や資格がなくても、基礎から学べるプログラムが用意されています。
現在、林業の現場は機械化が進んで女性が活躍する機会も増えており、健康な方であればどなたでも歓迎します。
森林は、きれいで新鮮な水や空気を提供してくれるばかりでなく、温暖化や山地災害の防止など、私たちの豊かで安全な暮らしに欠かせない大切な役割を担っています。
若い方や意欲のある方を、大切なみやぎの森林(もり)を守り・育てる林業の仕事にいざなうCMをお待ちしています。
[作品1]
男1:林業の仕事は、ただ木を切るだけじゃない。
男2:はい。
男1:ちゃんと切りすぎないように管理し、育成するのも林業の大事な仕事だ。
男2:はい。
男1:つまり、森の「おもり」が俺たちの仕事だ。
男2:はい?
男1:だから、森の「おもり」が・・(F.O)
NA:宮城の大切な森を守りたい。宮城県林業労働力確保支援センターです。
おお、ダジャレだ(笑)。
いま読み返しても、自分で何書いてるのかよくわかりませんでした。「森」と「おもり」が引っかかってるのね。しかも「おもり」が「錘」「重り」の方と思ってしまうからますますわからない。
「お守り」の方ですね。
だからそう書いた方がいいんでしょうが、そうすると「おまもり」とも読めてしまうから。
ネットでの公募、ふりがなが振れないから嫌ですね。「お守(も)り」と書いたらいいんでしょうが、それはそれで美しくないし。
[作品2]
先輩:木を見て森を見ず、という言葉がある。
後輩:はい。
先輩:小さなことにとらわれていると、大事なことを見落とす、という意味だ。
後輩:はい。
先輩:林業の仕事もおなじだ。 一本の木にとらわれず、森全体を見る必要がある。
後輩:はい。
先輩:木だけにな。気にするな。
後輩:はい?
先輩:気にするな!
後輩:あ、はい!
NA:宮城の大切な森を守りたい。宮城県林業労働力確保支援センターです。
なんだこりゃ。またまたダジャレですね😅
前年度の受賞作品が、「林」と「ハヤシ(ライス)」を引っ掛けた感じのものだったので、僕も軽い感じで考えておりました。そしたらね・・なんかすごくいいものが受賞されてまして(けっしてハヤシライスが悪いわけではないのよ)。ラジオCMってほんとにむつかしいのね、と感じました。
課題
【建築工房零】
建築工房零は、宮城・青森を中心に、国産無垢木材と自然素材を用いた家づくりを通して健やかな暮らしづくりを行う地域工務店です。
零の家は、太陽や風を活かすパッシブデザイン。
窓や屋根の軒の出といった建物の設計での日射制御により、太陽の恩恵を受け、夏は涼しく冬は暖かく、快適に、そして心豊かに暮らせる家づくりで、400組近いすまい手さんに選ばれています。
そんな零が生み出した「定額・規格型住宅 ZEROBACO(ゼロバコ)」は、シェフのおすすめランチにも例えられるような家です。太陽の熱と光を活かす設計など、魅力が詰まっていてかつコストパフォーマンスにも優れた住まいで、今年で誕生から10周年!この「ZEROBACO」が宮城県の皆さまに認知度UPしてもらえるように、あたたかく、ユニークなCMコピーをお待ちしております!
[作品]
夫:ほんっと、建築工房零の「ZEROBACO」の家はいいよなー。自然素材で作られて、太陽の熱と光を活かした設計。夏は涼しく、冬は暖かく。まるで、自然に包まれているようだよー。
妻:だからってあなた! お風呂上りにいつまでも裸でいるのはやめて!
夫:だって、ずっと自然のままでいたいんだよー。
NA:人と心を自然にする家。建築工房零の「ZEROBACO」です。
これがDate fmとしては最後に書いた作品ですね。締切の直前に書いたものだと思います。
なんでしょうね。自分としては割と好きな作品で、「あ、いいもの書いたな」という気がしています。奥様を呼びつけて、読んでもらった覚えがあります。
今見てみると、最初のセリフが長いですね。「建築工房零の」はいらない気がします。
ちょっとでも、「あ、ラジオCMっぽいものを書いたな」という気がしている作品です。「自然」というオリエンにも沿っているし、ラジオだから見えない、という優位性を活かしているな、という部分もあって。ちょっとエンジンがかかって気がした作品ですね(まぁ、結局ダメだったんだけどね😅)。
以上、僕がDate fmに挑んだ時の7作品をお見せいたしました。
結果も出てるわけですから当たり前なんですが、久々に見返すとなんとも未熟であります。一ヶ月くらい期間があったと思うのですが、たった七本しか書いていないのか? というオドロキもあったりします。
こっからね、BERRY GOODとか、SBSとか経てね、今よっつのラジオCM公募に同時に挑んだりしてるわけなんですが、あれからちょっとは成長できたのか? いや、まったくなにも変わってないぞ、とか葛藤を感じるところであります。
まぁダメダメな人のブログを読んでもみなさんにとってもなにも参考にならないわけで(安心材料にはなるだろうか?)、はやくなんらかの結果を出して、チミたち、ラジオCMってのはこう書くんだよ、というブログにしたいですね。