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酒が先か、つまみが先か

少し前、べつのところで珍味が好きだったという話を書いてから、どうにもおつまみ熱がぶり返してしまっている。

そもそもここ数年は出産にまつわるあれこれで、以前とくらべると圧倒的にお酒を飲まなくなっていた。自然とおつまみを買う機会もなくなり、わたしはなんと、自分が珍味好きだということを忘れかけていたのである。

それが先日あんなものを書いて、珍味好きのルーツまで遡ってしまったものだから、そうだそうだ、そういえば元来わたしはああいうおつまみが大好きなんだった、それなのになかなかどうしてそういうの、最近めっきり買っていないじゃないかと気づいてしまった。

なにごとも、反動というのはおそろしい。

最近は夕飯の材料を買い出しにスーパーへ行っては、ちょっと見るだけ……とおつまみコーナーに立ち寄り、貝ヒモやらチーズ鱈やらを、素知らぬそぶりでこそこそとカゴに忍ばせている。

ちょっとだけ、ちょっとだけ。ほら、気分転換もたいせつだしね。

くふふふふ。

そんな数週間を経て、わたしは今更ながらひとつの発見をした。

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3,554字
どうでもいいことをすごくしんけんに書いています。

<※2020年7月末で廃刊予定です。月末までは更新継続中!>熱くも冷たくもない常温の日常エッセイを書いています。気持ちが疲れているときにも…

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