『助けてもらう秘訣』 てくてく通信+🎈 #29
こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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助けられる秘訣
とてもきれいな秋晴れです。でも空気はもう冬。みなさんどんな季節の変わり目を過ごしておられますか?
今日は、先日の「ちぎって渡す」のもう少し考えたバージョンをお送りします。
この間、教室で、助けてもらうってどんな気持ちですか?どういう人が助けやすいですか?ということを皆さんとお話ししていました。その中で、「助けてもらうのは気が引ける」と「外国人は助けやすい」という声を聴きました。
これは面白い意見だと思ったので、そこから考えを巡らせました。どうして、外国人だと助けやすくて、日本人だと助けにくいのか?今日はそのことについて書きます。
人から助けてもらうとき、一番大事なのは、その困っている事柄について助けてもらうことです。外国の人はそのことがうまいのかな?助けを得やすい環境で生きてきたのかなと思います。どういうことか例を挙げます。例えば、この日何時から草取りを手伝ってほしいということで、それに応ずることをずいぶん前に決めていました。実際に3日前になったから、連絡を取り合います。すると、相手が、やっぱりその日は都合がつかなくなったからキャンセルしたいといいます。同じキャンセルが、また1カ月後にもおきました。
こういう場合、助けてもらうのはむつかしいです。助けてもらう側のコンディションが整ってないからです。この人は草取り以外に、自分の混乱した人生に付き合ってもらうことを含めて助けてほしいと思っています。それは、草取りを手伝うよりずっと大変なことです。だから、だんだん助けてくれる人は少なくなってきます。無自覚に自分の混乱した人生に助けてもらう相手を巻き込んでしまうからです。
このように、助けてもらう側の責任感があいまいなのが、日本人の助けてには多いなと思います。それは、大学で英語の勉強を手伝うにしても、時間通りに来られなかったり、自分でやるといった分ができなかったり、忘れていたりします。(そういうことが起きないように、英会話ではきちんとお金を払ってもらっています)助けて!と言ったら、そのことについての小さな責任が発生します。時間を守ることだったり、相手が自分を助けてくれるのを許すことだったり、助けやすいように準備することだったりします。そんなめんどくさいことしたくないよ!という人もいるかもしれませんが、きちんと助けてもらったら、助けられる側はもちろん、助けてくれる側だって、とっても嬉しいもなのです。
私は、人に助けてもらうのが上手です。ビジネスも助けてもらっていますし、病も自分に必要なヘルプを得ています。さらに誰かに仕事をお願いするというのは、他人のヘルプを買ったり、もらったりすることなので、こういった、公的なヘルプを得やすくなると、仕事としてのヘルプも得やすくなります。なぜうまくいくのかというと、私はその人に何を頼んでいるか自分でとても自覚があるからです。そして、自分の成長をその人と一緒に喜んで分かち合えるからです。
眠った赤ちゃんを抱っこすることがとても大変で、起きて、自分にくっついてくれる赤ちゃんを抱っこするのは楽なように、眠ってしまったときはともかく、起きているときは、相手が助けやすいように準備をすることができます。時間と約束を守り、できれば、相談することはまとめておいて、大変な相談は回数を分けて相談をして、公的なヘルプの時は相手のプライベートに侵入しない。何を助けてもらうか自分で自覚してから、助けてもらう。その範疇を超えることは、じゃぁ、誰が助けられるのか相談する。そして、ありがとうを伝える、できるなら形にする。そういった、細かいステップを踏むことで、助けを得ることはとってもたやすく、楽しくなります。うまくいくので、楽しくなるのです。
少し前に、バスに乗っていて、目の前で、ベビーカーとさらにもう一人赤ちゃんを連れたお母さんが、バスに乗ってこようとしていました。すぐそばに座っていたので、ちょっと降りて、ベビーカーの端をもって、乗せるのを手伝いました。お母さんは、かたくなにヘルプを拒もうとしたのですが、あまりに私がささっとやってしまって、長くお礼を言う間も与えなかったので、うまくいきました。その間30秒です。そうしたら、バスの運転手さんが「ご協力ありがとうございました。」とアナウンスしました。びっくりです。
この話は笑い話ですが、そのくらい、日本では人を助けるということが定着していないし、バスの運転手さんはこれをとてもまれで嬉しいことと思って、ほめてくれたのだと思います。外国だと、これはとっても当たり前のことで、お母さんはわざわざ助けてもらうことを拒否したりもしません。そのほうがバスに乗っている全員の時間がずっと時間がかかるからです。自分という個を上手に助けてもらうことは、全体にとってもとても大事なことなのです。
そして、よく観察すると、ベビーカーがバスに乗ってくるという現象そのものが仙台ではほぼ起きないことなのだということに気が付きました。私は赤ちゃんがいないから想像しかできないのですが、それは赤ちゃんを連れている家族にとって、ものすごく大変なことではないでしょうか。ちょっとどこかに行きたいと赤ちゃんを抱えたお母さんこそ思うのではないかと思うからです。
もし、すいているバスなら、このくらいの30秒のヘルプが頼まなくても、当たり前にやってきて、お互いちょっとうれしくなって、みんなが笑顔でバスに乗れると知っていたら、社会はずっと住みやすいところになるのではないかなと私は思います。助けを上手に受け取って、上手に次に回していけたら、社会や自分の中に我慢して蓋をしなくてもいいことが増えていきます。子育てだって、むやみに一人(お母さん)に負担がかからないように仕組みを作ることができます。そういう小さなプレッシャーを少なくしていく仕組みを欧米ではとてもよく作ってきました。それは私たちが学べることです。ちょっとしたヘルプをちょっとだけ知っている人、知らない人、いろんな人から得たり、あげたりすることによって回る何かを、自分の周りに作れたらいいなと思います。その安心感の中で、自分の人生を作れたら、今より少し素敵です。皆さんも、そんなヘルプの受け渡し方を試してみてください。
ちょっとしたおすすめ
Little Beans
八幡にあるお店です。
i-coopのアンテナショップだと思います。
火曜から土曜まで10時から16時までしかあいてませんが、とっても元気な野菜やくだもの(この間は無農薬ぶどうが)があります。
お母さんたちがお話ししながら、お店を手作りしています。
ケチャップもおいしい。
ガラムマサラもあります。
会社を休んだ日、ぜひ行ってみて下さい。
そうそう、食べたことないけど、
おべんとうもありますよ。
編集後記
移転、移転、移転!と大忙しです。なるべく抜けがないようにしなくてはと、考えているうちに、すごいストレスになってしまいました。超緊張中です。しかし!これが終わったら、新しい事務所ができます。とっても嬉しい。好きな家具、好きなお皿、好きな音楽で皆さんを迎えることができます。どうぞ、応援してください。
(初出:2018.11.24)
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