見出し画像

『自由?』 てくてく通信+🎈 #07

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
今月のテーマはこちら。
あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


自由?

新しい年になりました。新しく、英会話をはじめに来てくださる方が増えました。楽しく思います。どうぞ教室を始め、今年も、いろんな場所に自分のお気に入りの場所を見つけてください。

先日、本を読みました。「不自由な自由 自由な不自由」というチェコのデザインの歴史とあり方についての本でした。著書は増田幸弘さんと増田 集さんです。チェコは絵本で有名ですが、なぜチェコで絵本がはやったかご存知ですか?実は、社会主義の規制を逃れて表現の自由を探した作家さんたちの試みが絵本という媒体あらわされたことがきっかけでした。

本の中で、チェコが社会主義統制下にあったとき表現は豊かだった。規制の目を垣間縫い、貧困さを逆手にとって、ありとあらゆる表現をした。社会主義が崩壊し、資本主義が到来した時、人々はとても喜び、一瞬表現は増えたかのように見えた。

しかし、結局人々はお金儲けをするためにデザインをするようになった。それはまるで、見えない誰かが市場をコントロールしているかのようだ。ある意味では、社会主義時代と変わらない。コントロールしている人がみえなくなった分、立ち向かいにくい。

一部はわかりやすくするために、意訳していますが、こういう旨のことが書かれていました。

昨今まれにみる、とても芯のある本でした。インタビューの数は膨大で質が良く、編集のされ方も日本語も秀逸でした。これは背骨のある本だなと思いながら読みました。それはおそらくチェコのついての本をこの人が書いたからなのだろうと思いました。

話は飛びますが、国によって得意な分野は違います。ノルウェーは政治が得意です。アメリカは自由が得意です。日本は、私は「生活」が得意だと思っています。これに倣うと、チェコはおそらく「デザインと絵本とアニメーション」が得意な国なのでしょう。その国の一番得意なものに焦点を当てて、リサーチをし、学んで、暮らして、吸収して、もう一度アウトプットとして本にする。その学んで、暮らして、本にするという部分がまさに日本人が得意なことだし、日本人らしい文化でとてもいいところを見ることができたと思いました。

ないことは実は豊かなことです。なければ工夫します。お金、時間、資材、人材、なんでも。でもないことがすべて幸せなことだとは言い切れません。なぜなら、社会主義の下彼らは、隣の人に自分の職業を話すことさえ不自由だったからです。そういうことはないほうがいいです。それでも、表現の自由がなくなった共産政権のもと40年以上も、彼らは表現したいと欲し、考え抜き、この本が作られるような、確かで、豊かな文化を担ったのです。彼らは静かに戦い続けました。

今、時々知り合いやお客様から、〇〇がない、足りないという言葉を聞くことがあります。それはそれで本当なんだろうと思います。でも、「ないこと」は自由への一歩を踏み出していることでもあるのです。ないことは、その部分を作ったり、工夫したり、補ったりするチャンスなのです。わから「ない」ことは、学ぶチャンスです。

私は、絵を描き、文章を書きます。そういう意味では立ち位置は経営者であり、同時に芸術家でもあります。考えたことを表し、自分もその考えを実践して、積み重ねていくことが英会話のほかに私のもうひとつの仕事でもあります。それは自由について考える仕事でもあります。

私にとっての自由は与えられたものではなく、獲得するものです。あらゆる政治関係を乗り越えて、言いたいことを工夫して言う。誰かと何かを共有することをあきらめない。それが自由です。少ないお金で工夫して生活することも、自由を得るための一つの手段です。そう考えると、生活は工夫の山でできています。そうすることが楽しめるのが今の生活です。その生活を支えてくださっているのは、お客様一人一人です。とても感謝しています。

外国に行って、新しい「常識」の視点を手に入れることも、自由を手にする一つの方法です。例えば、チェコ。あるいは、アメリカ。ノルウェーはワーキングホリディ―が採用されたと、お客様から聞きました。それぞれの国の得意な分野を学びに、外国に行くことを私はサポートします。事務的なことはわかりませんが、留学の経験を活かして、どういう順番で何を進めればいいか、一緒に考えます。私だけではなく、それがあなたの本当にやりたいことならば、周りの人は協力してくれます。

そういう自由な手段を持つ人が仙台に、日本に増えるといいなと思います。なぜならそういう人たちは、他人の自由を尊重することができるからです。そうしたら、この場所はもう少しいい場所になります。それは私のひとつの夢です。

不自由な自由 自由な不自由
この本は図書館にもあります。


ちょっとしたおすすめ

文箱が欲しかったのです。
A4サイズのちょっと机の上においておけるもの。
特に蓋はなくてもよくて、でも、木でと探していたら行きつきました。
いまは、編み物入れにもなっています。

木の箱

いかがでしたか。
また次回お会いしましょう。

(初出:2018.1.13)



宇宙料金

宇宙料金とはこの記事が大事だなぁと思った分だけ、プラスに払ってもらうことができる仕組みです。誰でも気軽に受け取れるように基本価格を低く設定しています。この宇宙料金をいただき皆さんにより大事に記事を扱ってもらうことで、私はさらに大事に記事を作ることができるようになります。どうぞ応援してください。さらに詳しい説明はこちら。

Twitterやってます
英会話サイトはこちら
さらにオススメはRoom に!

#暮らし哲学  #自由 #常識

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?