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坂本真綾さんの音楽に救われた話。

 高校時代にとあるアニメのオープニング曲を初めて聴いた時が坂本真綾さんとの出会いでした。「約束はいらない」という真綾さんのデビューシングルを買った直後に北海道旅行へ行ったのですが、当時買ったばかりのポータブルCDプレイヤーで移動中やホテルの部屋の中でずっと「約束はいらない」を聴いていた記憶があります。その時から20年以上経ちましたが、人生の節目節目で坂本真綾さんの音楽に助けられてきました。

 就職したばかりの頃の話です。ある小売量販店に就職した私は毎日、自分の能力不足と人手不足が原因によるキャパオーバーの仕事で疲弊していました。多忙を極めた年末の最盛期の頃です。仕事で車を運転する機会が多かったのですが、運転中に眠気で意識を失うなどしょっちゅうの事でした(よく生きてたなと今でも思います)当時、上司や同僚の期待に応えなければ!!という義務感と責任感によってのみ仕事をしていた私は日々、身体的な疲労と精神的な消耗を蓄積していったような気がします。そしてある日、その蓄積が臨界点に達したのでしょう。立っているだけで悲しくて涙がでたり、自分が生きていてはいけないのではないかという自己否定の感情しか湧いてこず「もう生きているのが辛い・・・」そんな風に思っていた私を闇から救ってくれたのが真綾さんの「風が吹く日」という曲でした。

 世界中に見守られてる そんなふうに思ったり ひとり

 世界中に突き放されてる そんな気になったり

 どうしたら自分のことを大好きになれるんだろうなんて

 もっともっと 自分のことを大好きになれるなら

 見たこともない朝や 聞いたことない歌

 会ったことない自分に 会えるかもしれない

 いつかきっと もうすぐ もうすぐ

 この歌詞に出会って、人生が大きく変わったといっても過言ではないです。自分をもっと好きになりたい。見たことのない景色を見ていたい。聞いたことのない歌をもっと聴きたい。そして会ったことのない自分に会いたい。

 「風が吹く日」との出会いを境に20代前半の私はそう思えるようになりました。

 結局、それから数年後にはその職場を離れてしまいました。今はあの頃よりも自分のことが好きになれたような気がしますし、見たい景色や聞いたことのない歌を探しに行けるようになりました。

 なんでこんな昔のこと書きたくなったか、わかりませんが書いてみました。

 何が言いたいかというと坂本真綾さんの音楽が大好きだということです。

 

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