青年海外協力隊行ったけど、その後どうしよう
協力隊時代
12年前大学を卒業したての私は、青年海外協力隊としてグアテマラへ派遣されることになった。
期待と不安。
ワクワク。
2年間の予定が、結局半年延長して、2年半一度も日本に帰らずグアテマラで過ごした。
強盗にも、スリにもあった。
でも、グアテマラの人たちと一緒に過ごした時間は宝物。
協力隊に参加できて本当によかったと思う。
全ての経験が財産になった。
この経験を活かしたい。社会に貢献できる人間になりたい。
帰国
意気揚々と日本へ帰国。
で?
何する?
この壁にぶち当たった。
とりあえず就職しなければ。生活しなければ。
日本社会へ適応することが求められる。
私はグアテマラの活動で一緒だったカウンターパート(相棒のような存在)が人間的にも先生的にも素晴らしい人だったため、
とりあえず、先生になってみる!フローリー(相棒の名前)みたいになる!
とほぼ勢いで教師になった。
私の経験が子どもたちの役に立ったらいい。今の自分なら何かできるかも。フローリーみたいな先生に私がなれたら、幼い頃の私みたいな子が救われるかも、と。
先生になる
先生をやってみた。
やる前は、こんなことしたい、あんな風に働きたい。思い描いていたものがあったはずなのに、適応するので精一杯な自分がいた。
違和感はあった。でも気づかないふりをした。
できないやつだと思われたくない。
ダメな人間だと思われたくない。
一生懸命、周りに合わせようとした。
それが正解だと思ったから。
精一杯がんばったつもり。
目の前の子どもたちと本気で向き合った。
朝早くから夜遅くまで、土日も働いた。
夜10時に家に帰ってご飯を食べて、リビングの床で寝落ち。
1時に起きてシャワーを浴びて、ベットに入り、5時前に起きて6時には学校にいた時期もあった。
がむしゃらに働いてた。日々をこなすことで精一杯だった。
でも、ふと声がする。
『こんなはずじゃなかったのに。』
『本当にこのままでいいの?』
『本当にやりたいことは何?』
『今の自分は幸せだと胸を張って言える?』
『明日死んでも、後悔しない?』
聞こえないふりをして、がんばった時期もあった。
でも、やっぱり目を背けることができなかった。
気づいてしまったから。
自分の本当の気持ちに。
『本当は何がしたいのか?』
その答えは自分の中にしかない。
しかもやってみないと、本当にやりたかったことなのか、生涯続けていきたいと思うことなのかもわからない。
教師を辞めて、コーチになった。
オンラインスクールのメンターの仕事にも出会えた。
一人の人間として、子どもたちと向き合えるようになった。
鎧を身に付けなくてもいい自分になれた。
やっと本当にやりたかったことに出会えた。
でもこれもスタートにすぎない。
これからやっていくうちに、他に目指したいものが出てくるかもしれない。
それも楽しみ。
成長していく自分に期待している。
やっと自分を受け入れられた。
今の自分が好き。
成功か失敗か、他人がどう思うかなんて、どうでもいい。
自分の人生に責任をもって生きる覚悟ができたから。
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