2024よかった映画・舞台・音楽・アニメ(式部)
あけましておめでとうございます。
今年もポッキリくれよんズをよろしくお願いします。
ポッキリくれよんズの村上式部です。
2025年のポッキリくれよんズはGWに次回公演を予定していまして、目下、脚本執筆中という状況でございます。
こんな記事書いてる場合じゃないですね。
劇団員からツッコまれるだろうな、と思いつつも書きます。
2024年の新作映画・舞台・LIVE・アルバム・アニメから印象に残ったものを紹介していきます。ジャンルごちゃまぜなのはそんなに一つのジャンルを語れるほど、作品をみてないので、、
サムネイルに配信先だったり、公演の詳細リンク貼っています。
<10位>アニメ:ダンダダン
原作未読。SARUには天才しかいないのかな。
バトルシーンの演出もすごいけど、ドラマパートの演出も手堅くて笑う。
第7話、エグかった。。360度パン演出、ハンパない。
映像演出のお手本みたいなシーンの連続。
オカルンの精神的な成長が、肉体のそれと比例せず、あまり成長してないのも良い。
<9位>LIVE:betcover!! uma tour 2@Spotify O-EAST
毎年、ランクインするんちゃうかってくらいLIVE見る度にベスト更新するんだけど…今、一番、凄いLIVEをするんだからしょうがない。。
FUJI ROCKも中継しか見てなかったけど、最高だった。
アルバムもかっこいいんだけど、LIVEのアレンジが神がかってる。
今年はZAZENもサカナクションも羊文学もPerfumeもLIVEよかったけど、軒並み抑えてLIVEベストです。
歌詞とか歌い方とか昭和フォークを感じさせつつ、決して懐古厨にとどまらず、他ジャンルの混ぜ合わせ方に今っぽいセンスを感じさせる。10年に1度くらい現れる、曲の思想とか哲学、美学がもろ価値観を揺さぶってくるバンドです。もうNUMBER GIRLとか、ゆら帝とかのクラスにいると思うんだけどな。
いま思い出したけど、Chemical BrothersのLIVEもめちゃくちゃ良かったわ。あれも今年か。。まあけど、betcover!!の方がアーティストとして好きすぎるので、これで。
<8位>映画:悪は存在しない
見終わって、はてなマークしか浮かばなかったけど、ホンの面白さに圧倒されたので、ランクイン。「ドライブ・マイ・カー」より難解な作品とも言えるが、演出と撮影はおそろしく研ぎ澄まされている。難解と言いつつも、濱口竜介さんの魅力は”分かりやすさ”にあるんじゃないかなとか思っています。会話劇の妙というか。起こってる、事象そのものは理解できるというか。
filmarksのレビュー
https://filmarks.com/movies/111406/reviews/179015242
<7位>演劇:iaku「流れんな」@下北沢・スズナリ
『いっかいやすみ』の客出し中に、不労社の大河くんに「隣でやってるiaku、なんとかして見たほうが良いっすよ。隣同士でこの2作品やってるのめちゃくちゃ因縁感じました」って言われたんで本番翌日に観劇。号泣。
90分ほぼ場転なしの会話劇。重苦しいシーンのあとに、ふと笑えるセリフを入れて爆笑取れる、キャストの底力と演出力に感嘆。観客を完全に翻弄していた。やっぱり笑いとれるのって大事なんだなと改めて実感。
いっぱい台詞があったのに、抱きしめるってワンアクションで締めるのがすごく好き。
<6位>演劇:アンパサンド「歩かなくても棒に当たる」
とにかく笑った。ナカゴーさんの後継者とも言われているけど、ワードセンスの鋭さと、設定の妙なリアルさは、この団体独自のものかと。川上友里さん化物すぎる。
<5位>映画:ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
シンプルイズベスト。
脚色しすぎない、演者自身がもつ人物性を存分に活かしたキャラクター造形が見事。「こっちの目を見て会話してくれ」って一言で終わらすのすごくないか。ラスト、握手で終わるシンプルな会話も素晴らしかった。
冬のバカンスにぴったりの作品なので是非みてほしい。
filmarksのレビュー
https://filmarks.com/movies/111355/reviews/181609837
<4位>アルバム:ZAZEN BOYS「らんど」
一番よく聞いたアルバム。頭からケツまで流れが完璧。
もはや、ジャンルがZAZEN BOYSとしか言いようがない。
めちゃくちゃ難しいことしてるわけじゃないのに、この聴き応えはなんなんなのか。グルーヴ感の極地。
<3位>映画:ラストマイル
とにかく脚本が凄い。こんだけハラハラドキドキさせてミステリー要素もあって、ちゃんと社会問題も切り込んでるのって凄くないか。「12個のうち、1個見つからなかったら、私たちは永遠に探し続けることになる」、ってセリフ、今年一、ゾッとした。
だれが特定の人を悪者にするのではなくてシステムの悪循環に訴えてるのもよかった。”働く”って大変だ。。休みの日に見るのはあまりオススメしません。
filmarksのレビュー
https://filmarks.com/movies/113843/reviews/181607660
<2位>映画:夜明けのすべて
人生ベスト。
ラスト15分くらい、ずっと泣いていた。
三宅唱さんの映画は毎回、演出も凄いけど、ロケーションが素晴らしすぎる。あと音響設計も素晴らしい。
エンドロール忘れられない。松村北斗が「なにか買ってくるものありますか?」ってセリフで涙が止まらなかった。そのセリフだけで泣かせるのってすごくないか。
<1位>演劇:COCOON PRODUCITION2024「ふくすけ2024ー歌舞伎町黙示録」
めちゃくちゃ食らった。人生ベスト。
なんでこんなに胸糞悪くなる話なのに、見てしまうのか。
なんでこんなに共感できない人たちしか出てこないのに、見てしまうのか。
「仁義なき戦い」を見たときに感じた”神話性”というか、人間の持つ根源的なエネルギーというか、ギリシャ神話からもうずーっと続いてきた人間の浅ましさといえるんだけど、そういうものが演者や舞台や演出だけが発するというよりも、物語それ自体が発してる感覚。とにかく見させる感覚が凄い。
良く出来てるのに、すごく歪。凄い。これは見た人みんな凄いって言うわ。
という感じです。面白いものがこの世にはいっぱいありますね。
私もがんばります。
ではでは、今年もよろしくお願いします。