マガジン

  • ポケモンゲーム本編考察

  • ポケモン映画の話

最近の記事

アルトマーレはラティアスとヴェネツィアへのロマンを刺激し続ける【映画 『水の都の護神ラティアスとラティオス』感想】

8月18日 ラティアスの映画が今日で終わりと気づいたので、駆けこむように最寄りの映画館で観てきた。今日の最終上映だった。 もう何十回と繰り返し観たお気に入りの映画だから、殊更に新しい発見や感動はないと思っていたけれど、全くそんなことはなくて、始終泣きどころではないはずのシーンでも目が潤みそうだったし、絶妙なタイミングで入るアコーディオンの音楽に胸がざわざわしたし、アルトマーレの街は子供の時に観たのと同じように(それにも増して)魅力的だった。 冒頭の水上レースのシーンでは

    • アイヌ神話から考察する「シンオウ神話」

      皆さんは「シンオウ神話」をご存知ですか? シンオウ神話は、『ダイヤモンド・パール』シリーズに登場する、ミオシティの図書館で読むことができる古い神話や物語のテキストです。 シンオウ神話はどれも意味深な内容のものばかりで、これまでにたくさんのファンが解釈を試みていました。しかし、今年に発売された『LEGENDS アルセウス』でもその核心について明かされることはなく、真意は謎に包まれています。 ところで、私は大学で「アイヌ語」の授業をとっています。アイヌ語は、北海道に古くから住

      • 映画ポケットモンスターココはミュウツーのオマージュという話

        ザルードに育てられた少年のココが自分を見つける物語でした。 自分はポケモンなのか、それとも人間なのか。あちら側か、そちら側か。そうではなくて、「ここ」にいる自分こそが自分なのだ。という見事なタイトル回収がなされていました。ココの本名は「アル」だったので、続けて読むと「ココ(に)アル」になりそうですね。 「ここにある」と言えば、初代ポケモン映画の続編である特別番組の「ミュウツー! 我ハココニ在リ」(2000年12月30日放送) という作品がありましたね。今回の「ココ」は「我

        • サンムーンのストーリーはそれぞれのキャラクターに「太陽」「月」の役割が与えられているんじゃないか、なんて考えた。

          ポケマスでリーリエ達の実装が決定されたり、アニメの新OPでサンムーンのキャラクターのカットインが入ったり、最近何かと再燃している「ポケットモンスター サンムーン」。 タイトル通り、そんなポケモンサンムーンのストーリーの考察をしたいと思います。 そして、トピックはこちらです。 『サンムーンのストーリーは、それぞれのキャラクターに「太陽」「月」の役割が与えられているんじゃないか』 では早速本題に入っていきます。 まず、ポケモンに限らず物語では、伝えたい「メッセージ」をキ

        アルトマーレはラティアスとヴェネツィアへのロマンを刺激し続ける【映画 『水の都の護神ラティアスとラティオス』感想】

        • アイヌ神話から考察する「シンオウ神話」

        • 映画ポケットモンスターココはミュウツーのオマージュという話

        • サンムーンのストーリーはそれぞれのキャラクターに「太陽」「月」の役割が与えられているんじゃないか、なんて考えた。

        マガジン

        • ポケモンゲーム本編考察
          3本
        • ポケモン映画の話
          2本

        記事

          XYのタイトルの意味

          1 ポケットモンスターXY 2013年に発売され今年で7周年のポケットモンスターXY。 初の3Dモデルのグラフィック、メガ進化などで注目を浴びました。 しかし「結局何がXとYなの?」とタイトルのテーマがいまひとつピンと来ません。 例えばブラックホワイトでは「真実と理想」など、明確な2対のテーマがありますが、「XY」とは一体何を表しているのでしょうか。 2  XYの大きなテーマは「生命」 遺伝子の形質がアルファベットのXYの形に似ていることに注目します。 さらに、

          XYのタイトルの意味