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【レポート】「人間の原理、価値の原理、方法の原理から考えるドラッカー・マネジメントの生かし方」

2021年年明け早々に、有志の方々企画のもと、ドラッカー学会理事で、『実践するドラッカー』シリーズの著者である佐藤等先生をお迎えして、「人間の原理、価値の原理、方法の原理から考えるドラッカー・マネジメントの生かし方」と題した講座が開催されました。

以下、講座メモです。

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新春特別企画
「人間の原理、価値の原理、方法の原理から考えるドラッカー・マネジメントの生かし方」


開催日:2021年1月16日(土) 19:30〜20:45 
オンライン:ZOOM
参加人数:143名 (最大)

講師:佐藤等氏[アウル税理士法人、ドラッカー学会理事、EMS講師]

概要:佐藤等さんが、人間の原理、価値の原理、方法の原理とドラッカー・マネジメントの関係を整理してお話くださいます。

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<今日のアプローチ>
3つの原理を用いて、ドラッカーマネジメントとの接点を探る


『原理』とは何か〜西條剛央『チームの力』より〜

原理=『上手に考えるための視点』
・言われてみれば当たり前のようなもの。沿えば必ずうまくいくというわけではないが、踏み外した時には確実に失敗するという類のもの。
・万能薬ではない。地雷を踏まないマネジメント。

「構造構成主義」における3つの基本原理
【人間の原理】
すべての人間は肯定されたいと願っている

【価値の原理】
人間が見い出すすべての価値は、欲望、関心や目的に応じて立ち現れる

【方法の原理】
方法の有効性は、目的と状況によって決まる

★ドラッカー教授は、組織にコミュニティ性を期待していた。
 *特定のコミュニティを直接取り扱うわけではない。

■企業(組織)とは何か
・企業(組織)は社会の道具である。

■道具には目的がある
①社会において特定の役割を果たす
②自己実現と自己成長の機会を提供する
③社会課題を解決する

*人間は、欲望、関心や目的に応じて価値を見出し、行動する=価値の原理
①と③については、顧客、②については働く人


■目的は何か、状況は何か?
・トレンドとシフト
トレンド:増えたり減ったりする
シフト:後戻りしない
その現象はどちらなのか。(状況の確認)

<組織に向けたドラッカーの問い>
「われわれのミッションは何か」etc.

<個人に向けた問い>
「何によって憶えられたいか」「強みは何か」etc.


【道具としての組織は機能するために必要なことは何か】
事業の変化→仕事の変化
仕事の変化→個人の自己実現と自己成長の機会の変化=働くこと

例)職長、ラストベルト はたらき方の変化 “機能”するには
仕事が変化していることと向き合って、どう自分が変化していくのか

*仕事とは(働くことは)人格の延長である。自己実現の源である。
自らを定義し、自らの価値を測り、自らの属性を知る手段である。『マネジメント』

Workとworking. 「働くこと」と「仕事」は別モノ。


◎社会的目的と個人的目的の調和が不可欠


<社会的目的を実現するため>
・ミッションを理解し、それに沿って行動しているか
・環境変化に応じた価値を顧客に提供しているか
<個人>
・働く目的を明確にし、それに沿って行動しているか
・環境変化に応じた仕事と仕事の仕方に適用しようとしているか

→調和していないと、はたらきがいがないということになる。


【働く目的の明確化は不可欠】
何のために働くのか?
自己実現‥自分の強みを社会のために役立てること。
「私的な強みは公益になる」
「何によって憶えられたいか」 *相手がないと憶えてもらえない


【欲望と関心を考える】
働くこと=「仕事」を「行う」こと
・生理的、心理的、社会的、経済的、権力、分配  ・・・欲望、関心の発生源の1つ


>3つの原理とドラッカー・マネジメントから導き出せること
社会的目的と個人的目的の自己調和を図る
・ミッションを理解し、それに沿って行動しているか
・環境変化に応じた価値を顧客に提供しているか
・働く目的を明確にし、それに沿って行動しているか
・環境変化に応じた仕事と仕事の仕方に適用しようとしているか


働くとは=成果をあげること
成果:外の世界における変化  外の世界に変化が起こっているか?


スタートライン:成果を上げる能力 『経営者の条件』
1、時間を管理する
2、貢献に焦点を合わせる
3、自他の強みを生かす
4、重要なことに集中する
5、成果の上がる意思決定をする


マネジメントは体系である。 参考:実践するドラッカーシリーズ

もう一つの大切なこと
自己開発。「人間として大きくなる」ということ。


仕事:論理的に割り切れる (業務・作業といったように分解できる)
仕事を行うのは人。


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(質疑より)

・自分の強みはよく知らない、ことが多い。
仕事の中でしか発見したり、磨いたりすることできない。
その現場で仕事をやり切ったか?そうでなければ、他のところにいっても同じことになるのではないか。


・まずは優れた土壌(組織文化)を作ることが大切。平凡な人に非凡な仕事をなさしめる。

・弱みではなく強みに目を向けること
参考:『現代の経営』13章や『マネジメント』36章「成果中心の精神」

・やりがいが見えない。
→原理に戻る。
参考:キリンビール 田村潤さん

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関連リンク:
渋沢ドラッカー研究会
https://www.facebook.com/groups/665037420292845

ドラッカー学会
http://drucker-ws.org

EMS (エッセンシャル・マネジメント・スクール)
https://essential-management.jimdofree.com


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