ERP(Enterprise Resource Planning)
概要
ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を一元管理し、適切に分配し活用する考え方や、それを実現するシステムのことです。主要業務に必要なデータの統合や管理によって、情報活用を促進し、迅速な経営判断を可能にします。
人の生活への影響
ERPの導入により、企業の業務プロセスが効率化され、それが従業員の業務負荷の軽減につながります。また、企業の業績向上や競争力の強化が期待でき、これが結果的に雇用の安定や給与の向上に寄与する可能性があります。さらに、ERPは経営状況をリアルタイムで把握できるため、企業の意思決定が迅速化し、市場の変化に素早く対応できるようになります。これは消費者にとっても、より良い製品やサービスを迅速に提供されるというメリットにつながります。
詳しい説明
ERPは、企業の根幹をなす人事・会計・販売・物流・生産などの各部門が持つ情報を集約して管理し、資源の適切な分配に貢献するITツールです。ERPには、主に次のような機能があります。人事・給与管理、財務・会計管理、生産管理、販売管理、在庫管理、購買管理、営業管理などです。ERPの提供形態には、大きく分けて「クラウド型」「オンプレミス型」「ハイブリッド型」の3つがあります。また、ERPの種類は大きく分けて、「統合型」と「コンポーネント型」に分類できます。統合型は、生産・販売・会計・財務・人事・在庫管理などの業務を効率化できる基幹システムが網羅されたタイプのERPです。一方、コンポーネント型は、必要な機能を有する基幹システムを組み合わせるタイプのERPです。