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スプーリング
概要
スプーリングは、処理能力に大きな差のある装置やソフトウェア、通信回線などを協調して動作させる際に、速い側の待ち時間を短くするために、処理すべきデータを一時的に記憶装置に保存し、遅い側に少しずつ転送して処理させる仕組みです。また、そのための専用の保存領域のことも指します。
人の生活への影響
スプーリングは、私たちの日常生活における情報処理の効率化に大きく貢献しています。例えば、プリンターでの印刷作業では、印刷データが一時的に保存され、プリンターが使用可能になったときに順番に印刷されます。これにより、印刷を待つ時間が大幅に短縮され、他の作業に取り組むことが可能になります。また、電子メールの送受信やウェブサーバーの運用など、インターネットを通じた通信でもスプーリングが活用されています。
詳しい説明
スプーリングは、出力装置が処理を受け付ける状態になったときに、バッファ、メモリ、またはディスク装置上の特別な領域から装置へと出力を行う仕組みです。
この仕組みは、ミシンの糸巻き機構に似ています。ミシンの使用者が糸巻き機構に縫い糸を置いておくと、ミシンは必要に応じて必要なだけの糸を自動的に引っ張ります。同様に、スプーリングでは、CPUが周辺装置にデータを少しずつ送って周辺装置からの「遅い」応答を待つのではなく、出力データを一時的に保存領域に置いておき、周辺装置が自動的にその領域からデータを取り出し、自分のタイミングで処理することができます。これにより、CPUが解放され、他のタスクに取り組むことが可能になります。