兵馬俑と古代中国展
名古屋市博物館で昨日まで開催されていた「兵馬俑と古代中国」展を見てきた。
以前、古代エジプト展を見たときと同じような感覚になった。
本物を見るというのは、人類の歴史の持つエネルギーを直に感じることだと思った。
あの大きさの兵や馬が、ズラーッと並んで埋まっているなんて、恐ろしささえ感じる。
それを作ったのは紛れもなくその時代に生きていた人たちで、始皇帝の権力はどんなに大きかったのかと。
紀元前に、すでに権力も戦いも刑も貨幣もあった。
いいことをしたらポイントの金がもらえて、それを1000ポイントだったか集めたら刺青の刑を免除されるとか、ポイ活とどこか似てる。
そして形が変わっただけで、2000年経った現代でも同じように戦争をしている。
なぜ戦うのか。
なぜ権力を誇示したいのか。
すぐに答えの出ないことを考えながら、気づくと1時間半が過ぎていた。
等身大の兵士の俑は、殉葬につながるからと批判した孔子。
そのあたりは謎めいたものを感じる。
これだけ文明は進んできたのだから、現代の孔子はどこかにいないのだろうか。
東京展は上野の森美術館で11月22日から。
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