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お盆徒然

子どもたちの帰省は、お盆だからとかお墓参りするからとか関係なく、みんな集まって楽しいひとときを過ごした。

昨日は夫が仕事だったので、両方の実家でお盆の行事をするため、ひとりで家を出た。
朝から混雑するスーパーに寄り、車の多い国道を走り、いつもの倍の時間かかって、ようやくお昼に着いた。

実家には兄がひとりで来ていた。
子どもたちは遠くにいたり仕事だったり、どこも同じようなものだ。
兄妹ふたりだと気を使うことなく、いろんな話をした。

1時間あまり喋ると、お互い疲れてしまい、柱にもたれてウトウト…💧

日が傾きはじめるころ、和尚様の草履の音がした。

お経をあげていただき手を合わせる。

「お兄ーちゃん、位牌を適当に並べるもんだから、オッサマがどの戒名が先か一瞬迷ってみえたよ」

「おー、オレもな、しまったと思ったけど遅かったな」

そんな話ができるのも兄妹だからこそ。

早くビールが飲みたくてそそくさと帰り支度をする兄を、相変わらずだなと見送り、自分は隣にある本家へ。

お精霊様の設えを見て手を合わせ、おばさんから繰出位牌の話を聞く。
天明年間のご先祖様が、私と繋がっているんだと思うと不思議な気持ちになる。

ツクツクボーシの鳴く中、こんどは両親の眠る墓へ。

都会と違い地域の墓地なので、〇〇家代々之墓は同じ苗字がずらーっと並ぶ。
顔見知りのおばさんに出会うと、名前はわからないけどご挨拶をする。

墓じまいが広まる一方で、こんなお盆の行事が続けばいいなと思う。
それも、墓掃除(周辺の草刈り)をしてくれる地元の人がいるからこそなんだけど。

日が暮れないうちに、急いで夫の家のお墓に行く。

花入の壺の水が、お湯になっている。
お暑いでしょうと、水をいっぱいかける。

帰省は楽しいことばかりじゃないけれど(経験上😆)、ご先祖に手を合わせると、心底有難いなあという気持ちがわいてくる。

さて、お盆の3日間は両実家に通うつもりだったけれど、昨日の暑さを思うと躊躇してしまう。
道は混むし、長距離の運転は疲れる。

というわけで、今日はご先祖供養もかねて、朝から郡上踊りのYouTube(昨夜のオールナイト中継の録画)を見て、踊っている😆

若いころ、お盆と言えば郡上踊りだった。
実家は郡上八幡ではないけれど、物心ついたころから地元で踊っていた。

大人になると、仕事から帰って仮眠して、郡上へ車を走らせ、朝まで踊ってまた仕事行く、みたいなことをしていた。

当時、保存会の人にちょいちょい声かけられて免許状もらってたので、まあまあ上手いと自負している。

お囃子が流れただけで、細胞が目覚める感じ😆
そういうものがあるって、幸せだ。

そうそう、こういう私みたいなの「踊り助平」って言うんだった😆
久しぶりに浴衣を着たくなった。

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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