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『虎に翼』⑫戦後の家族
東京に戻ってきた寅ちゃんと優未ちゃん。
航一さんのご家族と対面…、しかし💦
あかん、最初からそのノリはダメよ、寅ちゃん。
二人の子たちが、「え、パパこの人と?結婚する気?」みたいな顔してなかった?
そして猪爪家では、家族裁判💧
同居希望の道明と、結婚したら独立して暮らすものだと言う花江ちゃん、さてさてどうなることやら。
ところで、花江の息子たちにとって直明は、父の弟だから叔父にあたる。
その直明のことを、直人と直治は「直明兄ちゃん」と呼んでいる。
年が近いから「お兄ちゃん」なんだろうけど、父親の弟をそう呼ぶことは、夫にも私にも同じような叔父叔母がいるから実感がわく。
子どものころ、お兄ちゃんお姉ちゃんが帰省してくるのがとても楽しみだったことは、よく話題になる。
親(長兄夫婦)は、年の離れた弟妹の親代わりで、学校にも行かせた。
私の母は結婚後も働いていたが、家計は祖母がやり繰りしており、自由になるお金はなかったと言っていたのを覚えている。
母が義理の弟妹の世話をしてきたことを恨みがましく言ったことはなかったが、ほしい化粧品が買えなかったとポツリと言った。
そんな時代があったんだよ、今の暮らしを当たり前に思っちゃいけないよとも。
叔父叔母は直明と同じように、義姉さんには世話になったと言っていたし(それは今も)、その感謝の思いは私たち甥姪を可愛がってくれることで返してくれていたんだと感じる。
自分の稼ぎは自分のためか子どものために、そうしてきた私には、若いころの両親の生活はちょっと想像できないことだ。
ひと世代違うだけで、こんなにも違う。
核家族が当たり前のようになり、大家族の暮らしは今や少数派だろう。
私は兄がいて、夫には今は亡き姉がいた。
どちらも二人兄弟なんだけれど、それ以外に「お兄ちゃん」「姉さん」と呼ぶ人が、7、8人いる。
昭和一桁生まれの義父が亡くなり、家族はひとつという考え方から自由になった。
それでも私と子どもたちとの距離感が、義母にとっては理解できない部分もあるようで、なぜもっと会わないのかと言う。
確かに義父母と私たち、私たち夫婦と娘や息子夫婦、関係も距離感もかなり違う。
密接な関係が嫌だったから、子どもにはそうしないということもあるけれど、子どもの生活に興味がない…、のかも。
いや、お互いの時間を大切にしたいから、かな。
ま、時代とともに、人それぞれに、ってことじゃないのかな。
寅ちゃんは星さん一家とどうなる?
直明ちゃん、スープの冷めない距離じゃだめ?
今後も猪爪家、佐田家、星家、家族のかたちを楽しみに見ていく。
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