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高齢者の体調はわからない
先週の土曜日、朝から京都を歩きまわった。
同じ日、夫は名古屋で外せないプレゼンがあった。
土曜の夜に帰宅して、お互い頑張った、楽しかった、疲れたなどと、その日のことを報告しあった。
そんなことがあった翌日の朝だった。
夫はいつもどおり義母の様子を見るため、出かける準備をしていた。
私は京都のお土産を持って、一緒に行くかどうしようか…と迷っていた。
そこへ夫の携帯が鳴り、義母の辛そうな声が洩れ聞こえた。
義母は自分で訪問看護ステーションに電話をかけたらしく、主治医の指示で救急搬送になったらしい。
夫は連絡のあった病院に直行し、私ももう一台で追っかけで向かうことになった。
去年の今ごろ風邪から2ヶ月の入院になったことを思い出したが、今回の体調不良は寝起きの寒暖差で血圧が高くなったためらしかった。
数日前には元気だったのにと思うけれど、連絡はいつも突然だ。
高齢なのだから仕方がない。
いつ何が起きるかわからない覚悟はしているが、電話を受けると即ダッシュで駆けつける。
今回、本当に前日でなくてよかった。
救急隊に任せ、病院に着けば処置してもらえるから、慌てることはないんだけれど。
義母がしきりに寒いと言うので、点滴のせいだろうと思ったが、翌日は仕事終わりに靴下を買って届けることにした。
スーパーのレジで、タグをハサミで切ってもらって。
インフルやコロナ感染を防ぐため面会は基本的にできないが、看護師さんがエレベーターホールまで義母を連れて来てくださった。
義母はもう点滴も取れ、普通に歩いている。
家にいる時より、歩きやすそうだ。
元気になれたならよかった。
靴下を渡すと「こんないいの買ってきてくれて、今は履かなくてもいいから、あんた持って帰ってって」
おかっ、おかあさま!
昨日、靴下欲しいって言ったじゃないすか。
私、仕事終わってから渋滞する道を1時間走ってここまで来たんすけど。
…と言いたい気持ちは飲み込んで、数分の面会をして帰ることにした。
それから夫に連絡が入り、今週末退院となった。
なんだったんだ?の一週間。
義母が退院すると、また今までより少し落ち着かない毎日になる。
医者からは、こういうことが続くようなら施設入所も考えてくださいと言われたが、それは…ないだろうなぁ。
デイサービスとNPOのお弁当、訪問看護などのお世話になりながら、義母は一日一日を過ごしていく。
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