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誕生日に思うことは

夫が誕生日を迎えた。

最近年金のことをきっかけに、老後を考えるようになった。

今は元気で働き、報酬も有難くいただいているが、死ぬまで働く気?というような生活だ。

やめるやめると言って、果たして2年後にキッパリ辞められるのだろうか。


もう10年前になる。

明け方に夫の携帯が鳴った。

電話から漏れる義母の泣き崩れるような声。
闘病中の義姉が、とうとう亡くなったのだった。

そんな中にもかかわらず、夫はどうしても外せない仕事があると出勤していった。

夫の親戚に何かあると、とりあえず自由のきく私が走る。
その日も高速で1時間あまりの義姉のもとへ急いだ。

山あいの町で、本家や親戚が集まり、振舞いをするための準備に追われた。
何が何だかわからないうちに事が進み、義姉を見送った。

あれから夫の誕生日を迎えるたび、義姉のことを思う。

52歳は若すぎた。

それから私は、したいことはしようと思うようになった。

当時カナダでワーホリ中だった娘のところへ、ひとりで行こうと思ったのもそのひとつだ。

60代は健康であれば、あちこち行くこともできるし、したいこともできる。

後悔のない人生を送ろう。

まぁ、今でも満足はしているけれど、まだまだ遊びたい、楽しみたい。
来春には自分の仕事もお暇をいただけるはず。

そして、言っても聞かない夫のことは、まぁ放っておくしかないな。

夫63歳、私2歳。
私は還暦でリセットして若返り😆

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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