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京都・寺町さんぽ

娘のところで夕ご飯を食べてると、娘の夫が
「明日はどこ行くんですか」と尋ねた。

「できるだけ混雑しない、寺町あたりを」と言うと

「寺町すごい人ですよ。ガイドブックにでも載ってるのか、外国人があふれてて」という。

でも、他に考えてなかったしなぁ…。

というわけで京都2日目、やっぱり寺町を歩くと決めた。

まずは地下鉄烏丸線で今出川駅まで。
そこから、同志社大学を左に見ながら御所に沿って東へ歩く。

日ごろ少しでも近道を行きたがるくせに、京都なら歩ける。
御所広っ!
長方形の短い辺でも10分ほどかかる。

こういう表示が京都らしくて好き
上る、下る、入る、そこにいれば納得できる

御所にそって南へ…、下る。
そして、紫式部邸があった廬山寺へ。


大河ドラマ『光る君へ』放送中の割には、意外と静かだ
まひろにあやかり、自分の健筆を祈願する
お寺さんだけどね

数年前にこの辺りは来たことがあった。
確か萩の花が咲く…。
そうそう、梨木神社だ。

萩が咲いて、和歌の短冊が結ばれていた
源氏物語の「花散里」邸があったあたりと言われる

御所のあたりを歩いていると、マンションの名前にも「御所東」などとついている。
ブランドだものね。

さらに南に行くと、新島襄邸がある。
入口で看板を見ていると、どうぞどうぞと勧められて中へ。

よく管理されている、美しい建物だ。

こちらから書斎が見える
この建物、明治村に移築されないかな
同志社さんが離されへんわね

丸太町の交差点に出ると、急に開けた感じになる。
交通量の多い丸太町を渡り、さらにまっすぐ進む。
そして、下御霊神社へ。

怨霊を鎮めるためという由緒書きが怖いが
都を疫病から守ってくださる神様で
御所の産土神でもあります

それにしても秀吉さん、神社仏閣集めまくりましたね。
次は、1000年の歴史をもつ革堂行願寺。

「一条かうだう」もとは一条にあったんですね

そして次は一保堂茶舗へ…、行こうと歩いていたらお腹が空いてしまって。
本当は京極商店街でお昼の予定だったのに、下を向いて歩いていたら、こんなのが目に入ってしまって、吸い込まれた。

万願寺とうがらし好きなの
美味しい天ぷらでした

そして一保堂へ。
買うのは高価なお茶じゃなくて、毎日家で使うほうじ茶。
以前、娘の夫から手土産にもらったいり番茶も買う。

お店の人に、お蕎麦屋さんでいり番茶出されましたと言うと、この辺りはうちのお茶使ってくださってますからと、京言葉で言うてはった。

奥にカフェがあるんだけど、なかなかお高くて
今度誰かと行ったときには入ってみようっと
ここから南は京極商店街のアーケードで
本当に人が多くなる

敵は本能寺にあり!
いないけど。
本堂の向こうには、信長のご廟所もある。
本当はどこに葬られたのかは…、さぁ。

修学旅行で本能寺に来たことがある
ここで信長が、と思って見たんだけれど
そのあと本能寺の変があったのは別の場所と知って…
蛸薬師
タコなでるの忘れてた

ここから寺町通を離れ、西に向かう。
一人歩きは気楽だけれど、間違っていても誰も止めてくれない。
頼りになるのはGoogleマップ。

京都文化博物館、今回は見て通るだけ
歴史のある京都、明治の建築もいいなぁ

前日に続きまた烏丸御池方面、途中にあるネストローブ京都へ。
持っているスカートに合わせるブラウスがなくて、久しぶりに仕事着以外の服を買う。
たまにはご褒美(それ、いつも言ってないか?)。

そして、地下鉄烏丸御池から京都駅へ。

京都駅から見えた京都タワー
無理やり入ったみたいに撮れて、ふふ

本当はまだ見たいものがあったんだけれど、デパ地下で夕ご飯のお稲荷さんとか買ってたら、スイッチがぷすっと切れた…。

新幹線のホームのベンチに座り、京都レモネード(うちの近所で売ってるのと同じペットボトル)を飲みながら、何本かのぞみを見送る。

娘に、これから新幹線乗るとこだよーとLINEすると、まだいたの!?と驚かれた。

京都よ、今日もありがとう。
2日間で4万歩近く、足が棒になったけど楽しかった。

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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