本で旅をする
長編をじっくり読めないから、ちょいと読める本を買ってあった。
そのうちの一冊『旅のつばくろ』沢木耕太郎著。
こんな夏休みこそ長編を読めばいいのに、本の中で旅をしたくなり、読み始めたら止まらなかった。
沢木耕太郎さんの文章は、すっきりしていていい。
それでいて情景が目に浮かび、自分が旅人になった感覚になる。
一人旅に行きたいな、寄り道の旅をしたい、そんな気持ちが湧いてくる。
「セレンディピティ」という言葉を知ったのは、確か外山滋比古さんの『思考の整理学』だった。
何かに向かって一所懸命になっていると、そこに閃きがあったり、思いもしない発見があるということと、自分なりに理解している。
「プランドハプンスタンス」は産業カウンセラー養成講座の勉強中に知ったキャリア理論の言葉だ。
計画された偶然性。
好奇心や柔軟性、冒険心があることで、偶然の出会いがある。
『旅のつばくろ』を読みながら、そんな2つの言葉を思い起こしていた。
夏休みはお盆行事と子どもたちの帰省だけで、この暑さもあってどこへも出かけずに終わりそうだ。
それでも、こんな一冊を読めることはとても幸せなことなのだ。
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