なんでもない1日
いつものように朝3時50分に腕につけている、スマートウォッチが小刻みに何度も震えた。休日でゆっくりしたい気持ちもあったがなんとか早起きできた。
隣では全く同じ寝顔の妻と息子が寝ている。
家族を起こさないように、忍足で寝室を抜け出して、洗濯機のある浴室へ向かう。みんなの洗濯物をざっと畳む。息子の恐竜が描かれた小さな靴下は度々行方不明になる。あの靴下はきっとどこかへ逃げ出したいのだ。
4時10分 顔を洗って、コップ1杯の水を飲む。そしてストレッチ。
昨晩洗った食器をざっと片付ける。
イヤホンをつけてApple Musicでヨルシカをひたすら聴きながら、インスタントコーヒーをさっといれて、朝活スタート。
最近は読書と余った時間で絵を描く練習をしている。
60秒ドローイングというものをひたすらやっているけど、1分じゃほとんど何も描けなくて笑う。楽しめてはいるのでコツコツ続けていこうと思う。
あっという間に朝活の時間も終わり。
6時30分には妻と息子が起きてくるので、朝食を作り始める。
僕は料理があまり得意ではないので、簡単なものしか作れない。
アボカドが3つもあるので、ホットサンドを作ることにした。
ハム、卵、チーズをそれぞれ食パンに乗せたら、ホットサンドメーカーへ。
ホットサンドは焦がしがちなので、時折開けて様子を見るのが重要である。
僕は朝の変なテンションで変な踊りをしながら、ホットサンドを焼く。
息子にはバナナ、ヨーグルト、スクランブルエッグとウインナー、牛乳を息子専用のテーブル付きの椅子にセット。
その直後にすごい寝癖の息子がぺたぺたと歩いてきた。
「おはよー!」と声をかけると、息子は「よっ!」と挨拶してくる。
息子を椅子に座らせてご飯を食べさせていると、妻も起床。
休みということもあり、のんびりお顔の準備中。
妻に雑なホットサンドとコーヒーを提供。妻のコーヒーは牛乳をたっぷり入れる。いつもの薄茶色のコーヒーだ。いつもこの牛乳たっぷりコーヒーを作りながら、「何にでも牛乳を注ぐ女」が頭に流れている。
食べ終わると、食器を片付けて。もなこを連れてみんなで散歩。
散歩好きのもなこは、短いしっぽがピンと上がって嬉しそう。
お決まりの町内1周コースを歩く。最近は涼しくなってきて朝の散歩は気持ちいいもんです。
特に用事はないので、みんなで公園へ。
広い公園でどんぐりを拾ったり、川を泳いでいる魚を見つけたり、とにかく2歳児は忙しい。2、3時間走り回っていた。
2歳児は無尽蔵のスタミナである。サッカーをやっている僕でも相手するのはかなり疲れます。将来はカンテくらい走り回れるボランチになることを期待している。
遊び足りないのか、不服そうな息子を車に乗せて、お昼過ぎにスーパーへ夜ご飯の買い出し。ここでも息子は走り回る。店内で叫びながら、僕は走る息子を捕獲する担当。もう眠たいです。
帰り道の車で息子は爆睡。
かれこれ3時間ほど寝ました。起きたのは夕方6時。夜に寝るか心配。
起きてすぐに夜ご飯を済ませて。速攻でお風呂まで完了。
あとは歯磨きするだけだが、ここから息子のお遊びタイム夜の部スタート。
音声付きの図鑑でひたすら恐竜コーナーのクイズ大会。これを10回。
そのあとは無限にかくれんぼ&恐竜ごっこ。
ティラノサウルスのまねをしながら、ひたすら追いかける。
ここまでくると、もはや息子より楽しんでる。
21時過ぎ。小さな歯ブラシにブドウ味の歯磨き粉をつけて、息子の小さな歯を丁寧に磨く。歯磨き大事!
寝室用の息子用のお茶と僕のお水を持って、寝室に入る。
うちのルール?ではないんだろうけど、基本的にみんな一緒の時間に寝室へ。息子用の天井用プロジェクターをつける。これがないと眠れないらしい。眠くなる音楽とともに、暗い部屋の天井にアニメーションが映し出されてゆっくりと回っている。最初は明るくて寝付けないこともあったが、いまでは気にせず寝れるようになった。
18時まで寝ていたとは思えないほどの寝つきで、妻の腕枕のなかでそっと寝落ちする息子。息子が寝たあとは、妻とその日にあったことや、面白かったことを小さな声で話す。「平和な1日だったねー。」と僕が言うと、妻がぐーっと背伸びしながら一言。「幸せだなーーー。ずっとこんな日が続くといいなーーー」と言った。なんだか泣きそうになった。
なんでもない1日だけど、こういうのが幸せなんだなと思った1日。
また明日もこんな日が続くといいな。