知らない方が良かった、とは思わない
昨日の記事をアップした後、少々気になりました。
僕たちは確かに、スパコン富岳による《飛沫の飛散状態シミュレーション》結果を、数々の状況パターン、そして配席パターンで見せられ、
「お、この場合はこんな具合に飛んでくるな!」
など、イロイロ、わかってしまいました。
BC(before Corona)時代はまったく気にしていなかったのに、一旦こうした結果を見たら、日常生活の中でも、あたかも空間に《飛沫の経路》が見える、《超能力》の持ち主!になってしまった。
昨日の記事に、
そのことを知ってしまった以上、僕たちはもう無邪気ではいられない。
と書きました。
でも、誤解しないでください。
知らない方が良かった、と思っているわけではありません。
やはりスパコンに可視化してもらったことは、(少なくとも私は)良かった、と思っています。
これも、『思春期を迎えた幼なじみカップル』と同じく、『知らなかった世界』ももちろん楽しかったけれど、やはり、
知って良かった!
と思うのです。
因果関係を知らないまま死んでいくより、真実を知って死んでいく方が断然いい。
ただ、この「可視化」も、「信頼性」に大きく依存します。
あるタイプの国家では、都合の悪いコトが起こった後で、都合の良い「ドキュメンタリー映像」を《捏造》するそうです。
デマであっても、可視化されると ── 信じてしまう。
気を付けなければ ── 同時にそう思うのです。