《おっぱい観音》で賽銭を投げ入れた後、はて何をお願いしようか思案にくれた (街で★深読み)
初詣は毎年、町内の氏神様に参ります。
数年前までは大晦日の夜に出かけ、年が改まる時刻、お参りをした後、かがり火を前にふるまわれるお神酒をいただく、というのが恒例行事でした。
ここ数年はやや慎重になり、日が高くなってから出かけます。
昨年もそのスタイルでしたが、正月3日になってから、何を思ったのか、車で小牧山に出かけました。山頂まで登り、かつて信長・家康も眺めた光景を目に収めた後、ふもとにある間々観音にお参りしました。
地縁がまったくないわけではなく、母の実家がかつて小牧山近くにありました。
母方の祖父は、30代の若さで公職を辞め、その後の生涯を《隠遁者》として過ごしました。そんなことで生活できるのかどうなのか ── 学校などに頼まれて卒業証書や表彰状に墨で名を書くという、《代書屋》のような生業を営んでいました。
(古本と文房具もいくらか置いていましたが、幼かった私の知る限り、客はほぼ皆無でした)
── それはともかく。
間々観音は《おっぱい観音》として知られ、授乳の願いに御利益があるとされています。
境内には、授乳中の観音様の石像が置かれ、手水場も線香立ても《おっぱい》尽くしになっています。
そして、《絵馬》としては、絵の代わりに白い立体的な乳房がついたものが売られて(授与されて?)います。
《おっぱい》の付いてない方(裏側)に、びっしり《お願いごと》を書いた絵馬を《奉納》する場所、── いわゆる《絵馬掛》── も、かなり壮観です。
《絵馬掛》の全体像ははるかに壮観ですが、奉納したての絵馬は《お願いごと》が読める向きになっているので写真掲載は控えます。
好奇心からちらちら眺めると、
・Cカップになりたい
・Eカップになる♡
という「まあ、そうだろうね」的シンプルなお願い。
・人並みでいいので、おっぱいが大きくなりますように。おっぱいが小さくても良いよと言ってくれるステキな人と出会えますように。
という「二段構え(というより保険をかけた?)」のお願いもありました。
・好きな人と結婚して子宝に恵まれて幸せにできますように
という、《おっぱい》との関係が間接的なもの
── いろいろです。
病気治癒祈願など、より深刻なものもあるようでしたが、ここでは差し控えます。
さて、線香を上げ、本堂前の賽銭箱にいくらか投げ入れ、手を合わせてから、はた、と思考が止まりました。
うーむ。何を祈念しようか。
なにしろ相手は《おっぱい観音》であーる。
ここで、「商売繁盛」「健康長寿」的なことを頼んでも、
「そら管轄、違うがな(なぜ関西弁?)。それやったら別の部署に行ってもらわな、かなんな~」
と観音様に言われそうです。
うーん、賽銭入れるの早まったかな ── 「おっぱい」がらみで何かないか。ないか、ないか ── しばらく思案したあげく、
(……そうそう)
と目を閉じてブツブツ呟いてきました。
呟きの中身はヒミツにしておきます。
さて、間々観音から車で10分ほどの同じ小牧市内に、《奇祭》で知られる《田縣神社》があります。
ここの《ご神体・大男茎形》はよく知られていますが、下記の動画を見て、樹齢300年の木曽檜からその《ご神体》を彫る大工さんの、デザインへの強いこだわりがいい味です。
巫女に選ばれた女性たちの「照れ」もなかなかいいですね。
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