ワークフロー
noteで最初の投稿をしてから1年が経過した。
ちょうど1年前、京都から大阪へ引っ越したときのことを書いた。以来、公言していなかったが、最低でも1年は、毎月1回くらい何か投稿したいと考えていた。ネタはなんだっていいので、続けることが大事だと自分に言い聞かせていた。
実際に12か月を通してこの目標を果たすことができたので、ひとまずほっとしている。ひとえに、皆さんが甘やかすせい読んでくださるおかげである。ありがとうございます。
世の中には、気合の入った自己紹介だけで終わるブログがごまんとある。もしかしたら、読者の中にも耳の痛い人がいるかもしれない。だけど次の表を見て安心してほしい(履いてます)。
少し古い調査だけど、2009年の総務省の調査によれば、ブログの12か月継続率は当時の推計において約40%となっている。(ちなみに別の調査によるとジムは4%らしい。)黎明期こそ比較的高いものの、サービスの普及、開設数の増加にしたがって継続率は低下傾向にあることが示唆されており、現在の継続率はさらに小さいのではないかと思われる。
要するに、ブログみたいなものを続けているような奴らの方がちょっとヘンなのである。自分も変人の側だという自覚を持って生きていこうと思う。(2009年って15年も前らしい。ヤバくね?)
そういうわけで、大阪に移り住んでから、もう1年経つということになる。早いものだ。引っ越しによっていろんな変化があったが、分かりやすいところではサ活の頻度が少し減った。サウナは相変わらずめちゃくちゃ好きなのだが、引っ越しにより自宅から職場までの距離が遠くなり、ロードバイク通勤をやめたことで、寄り道の機会や選択肢が減ったことが影響していると思う。その分電車の乗車時間が増えたので、こうやって書く趣味に置き換えている。
書くことは、けっこう楽しい。自分の頭の中にあるぼんやりとした考えに、言葉を使って輪郭を与えていく営みだ。思うように表現できたときは、ちょっとした達成感や爽快感がある。当然、読んでくれる人がいると、もっと楽しい。
幸い、今のところテーマに困ることはない。だけど、それを言葉にしていく過程で、自分の考えに矛盾があったり、考えがまとまりきっていないことを自覚したりもする。何度も推敲し、何度も書き直し、いくつもボツにする。別に誰かに頼まれて書くわけじゃないのに、1つ書くのに何日も、何週間もかけたりする。私にとって書くことは、簡単なことではない。月に一度という目標を張り合いにしなければ、きっと続けられなかった。書くことは楽しいけど、苦しみもある。毎週とか毎日といったペースで更新している人は本当にすごいと思う。
私が書くものは所詮、感想文でしかない。あまり気負わずこだわらず、好きなように書けばいいと人は言うけれど、それをわざわざウェブに置くということは、人様にも読んでいただこうというわけなので、多少の気構えはいつもある。大層なことを書いているつもりのない私でさえこうなのだから、ライター稼業の苦労はいかばかりか。
だからこそ、自分が書いたものを、するする読めた、共感できた、面白かったと言ってもらえると救われるし、ときどき、あなたの文章が好きだ、また読みたいとわざわざ言ってもらえることは大きな励みになっている。本当にありがとうございます。
それにしても、何事も始め、続けてみるものである。この1年、noteには16本の記事を投稿したが、ありがたいことに、そのうち3本について、note公式のまとめに選んでいただいた。 どのくらい特別なことなのかはよく分からないけど、そのたびにけっこう嬉しがっている。
さらに、noteに投稿を始めたことがきっかけでお誘いがあり、2024年2月からは「写真と文」という合同ブログにもお世話になることになった。
寄稿者のひとりとして、こちらにも月イチくらいで雑文を投げている。未熟者ゆえ足を引っ張っていやしないかと心配するばかりだが、読者がアクセスしてくれることが後押しになる。ぜひ読みにきてほしい。
ところで、話は変わるのだけど、9月にちょっと長めの休みを取ってアメリカを旅行した。
アメリカでは、サウナを含めていろんな体験をしてきた。中には、日本語の情報に乏しく、情報収集に苦労したものもあり、何か書いて残すことには意義があろうと思っている。だけど、施設紹介とかレビューみたいな投稿っていかにもインフルエンサー()気取りみたいだし、すでに私的な投稿を重ねているこのnoteや「写真と文」ではちょっとやりにくいなと躊躇していた。そこで、「写真と文」への寄稿にあたり取得していた「はてなアカウント」を使って、このたび新たなブログを立ち上げることにした。
ブログ名「仕事と風呂 -workfro-」は「沸く風呂」、「ワークフロー(workflow)」、「仕事(ワーク)と風呂」をもじった造語。「仕事と風呂」と書いて「わくふろ」と読んでほしい。説明している自分がいちばん恥ずかしいので許してほしい。
「仕事」と「風呂」を軸に、ノウハウやレビューみたいな「情報」っぽいものを投稿したいときは、今後こちらに公開していこうと考えている。この新ブログは今のところ、新規読者も読むことを想定しているので、歴戦のサウナーひしめく既存読者には物足りない情報を発信することもあるかもしれないが、そこはご容赦願いたい。
ただ私も先日、中身のない情報ブログを批判したばかりなので、滅多なことは書けない。レビューと言っても、手垢のついた対象を同じようになぞることはできるだけ控え、独自の視点で発信できるよう努める。ご意見やリクエスト、その他感想は、遠慮なくお寄せいただきたい。
その他の、もう少しパーソナルな近況や考えみたいな「感情」っぽいものについては、引き続きこのnoteに書いていこうと思う。よそいきの投稿は、ときどき「写真と文」へ。今後もお付き合いいただければ幸いです。
さて、新たなブログが自己紹介だけで終わってしまわないようにしたいところだけど、自分はひとりしかいないので、あれもこれも同時に更新を続けるのは難しいと思う。「写真と文」の投稿ルールも少しゆるくなったことだし、今後はこのnote含めどこかに月イチで投稿できたらいいな、くらいの気持ちで書いていくつもりだ。そういう所信表明をもって、この投稿を締めくくりたい。
改めて、私のnoteを1年間お読みいただきありがとうございました。これからもこのnote、「写真と文」、そして新ブログ「仕事と風呂 -workfro-」をよろしくお願いします。
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