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【学び】イノベーションが生まれる/「天然回帰」が生み出す未来

東日本大震災をきっかけに、「社会・地域のため」という想いで活動する社会起業家たちが生まれています。仙台市が主催する社会起業家支援プログラム「TOHOKU SOCIAL INNOVATION SUMMIT 2025」の最終発表を聞いてきました。

今回発表した社会起業家の中から、2名が大賞に選ばれ、その一人が、株式会社グリーディー代表の浜出理加さんです。

発表テーマは、女性×地域共創プラットフォーム「天然回帰」が生み出す未来。女性がやりたいことを諦めることなく、地方でも生き生きと働くことができる社会を目指すことを理念に掲げ、街と人を香で幸せにする事業を展開しています。

主軸商品となったのが、震災で被災した石巻市雄勝ローズファクトリーガーデンの無農薬ハーブエキスを使ったアロマスプレー。コロナ禍においては、マスクスプレーとして大活躍した商品でした。
現在は、アロマ&コスメブランド「天然回帰」を開発し、シャンプー、トリートメント、ボディソープなどのアイティムを販売しています。東北の素材を活用したサスティナブルなものづくりを行い、将来的にはグローバルなブランドに育てたいと先をしっかり見据えています。

◎私たちグリーディーのパーパス
「Be greedy!」
やりたいを諦めない。全員が視野を広げ、greedyの実践者としてロールモデルとなり循環させていく。

浜出さんが起業した理由には、首都圏と地方の女性の働き方の違いと、ジェンダーギャップを感じたことからだったといいます。
今回の発表では、女性の生き方や働き方に関係する社会問題や、社会の生きづらさを課題として取り上げる社会起業家が多かったように感じました。

安価なものを大量生産する高度成長期から、これからは社会全体の幸福度を高めるために、誰とつながるかを重視し社会への貢献や価値観を共有する共感経済へと変わっていく流れにあります。

3.11を経験したからこそ、顕在化した社会課題を解決するために立ち上がった活動が、東北のロールモデルとして輝き続けさせることが大事。それは、これからも起こるであろう災害大国日本の希望になる。という審査員の言葉が印象的でした。

「TOHOKU SOCIAL INNOVATION SUMMIT 2025」
日時:2025年2月11日(火)12:30-16:40
場所:仙臺緑彩館 交流体験ホール
主催:仙台市、株式会社ボーダレス・ジャパン、
   一般社団法人IMPACT Foundation Japan


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今回の発表を拝聴して、女性起業家が社会を変えようとする熱意に希望を持ったこと、その一方で女性を取り巻く環境がまだまだ改善されていないことに愕然としたこと、ジェンダーについての考察は、またの機会にお話ししたいと思います。


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